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【観劇】『ハヰドランジアの檻』

演劇秘密結社ピーピー・スーの東京公演(関西をメインに活動されています)を新中野ワニズホールで観劇してきました。
大好きな耽美の世界観にどっぷり浸れる作品です。
PPSを観劇するのは昨年に続き2回目
はぁ~素敵…

演劇秘密結社ピーピー・スー (amebaownd.com)

あらすじ
悪魔祓いを依頼され若い神父の秋水(しゅうすい)が指定された住所を訪ねると、そこは人が住んでいるとは思えないような古く荒れた住宅
付近に家はなく意を決して中に入り呼びかけるも人の気配はない。
もしや手遅れだったのかと思い悩んでいると美しい女性が現れる。
彼女は蝶子(ちょうこ)、この家の女主で、教会へ悪魔祓いを依頼した本人である。
彼女は秋水を見るなり、紫陽(しゆう)と呼び「帰ってきてくださったのですね」と縋り付く。
紫陽とは蝶子の夫で、すでに他界していたのだ。それを帰ってきたと思い込むほど秋水は紫陽によく似ていた。

そこへ蝶子の一人息子椿(つばき)が現れる。
彼こそ、悪魔がとりつき時折大暴れする張本人。その椿も秋水を見るなり、紫陽と間違える。
部屋に入ってきたときこそ悪魔がとりついているように見えなかったが、ちょっとしたきっかけでとりついている悪魔の本性が現れたのか秋水に襲い掛かる。
どうにか椿を眠らせ、難を逃れた秋水は悪魔祓いの儀式に入ろうとするのだが、蝶子に今夜は治まってくれたから明日にしてくれないかと言われ、不承不承納得し、この家に泊まることになった。

そして彼は不思議な夢を見るのだった。

という感じで芝居は始まります。

三者三様の美しさでしょ。みなさん女性ですよ。

紫陽は生き人形製作者で、死んだのは100年前
蝶子と椿は紫陽が作り上げた最高傑作、そう人形なんです。
しかも人のように見えて、人のように動ける。人間の眼を人形の眼窩に埋め込むことで生き人形は完成するのですって。
蝶子は紫陽の亡くなった妻を模して造られ瞳は妻のもの。

2人に子供はいなかった。
では椿の瞳はだれの瞳?

耽美という独特の世界観には中学生くらいのころにはまったでしょうか。そのころは金髪碧眼の美青年や美少年が登場する洋物が人気の中心でした。それがどうです。今や和物でも可能なくらい、耽美的な美を体現できる方々いるのですよ。
あぁ~幸せ

ピーピー・スーのお約束と言えば、劇中の一コマに登場する「宝塚っぽい歌劇団 沼組」公演です。
今回も有りました~
2回しか観ていないから、お約束なのかどうかは判りませんが、すでに私の中ではお約束です。
しごく真面目に繰り広げられる一瞬の宝塚っぽい空間
宝塚大好きっ子のわたしも満足できる仕上がりでございます。

客席には男性もいますので、幅広い客層を捕えているんですよ~

耽美が好きな方にもっともっと知って欲しいです。

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