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『長泥地区環境再生事業見学会』


10月後半 福島県双葉郡飯舘村の長泥地区環境再生事業を見学してきました。
環境省主催で福島駅からマイクロバスで1時間くらい
コミュニティーセンター(新しい建物で木の香りがしました)で40分程度の説明を聞いてから試験エリアを見学、空間線量(放射能量)を測定してみます。

大豆 刈取り待ち


環境再生事業とは
H23年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故により放射能に汚染された土壌等を中間貯蔵施設で約30年保管し、福島県外に移動させるという法律が制定されていますが、その量は東京ドーム11個分に相当します。
移動させる土壌等を少しでも減らすため放射線量が減少した土壌を再利用するための実証実験です。
それが飯舘村長泥地区で行われていますが、この実証実験に使われている土壌は飯舘村から除去された中で放射線量が5000ベクレル以下のものを使用しています。
実証実験に使用している土地は事故前に農業をしていた農地を提供して頂いています。
具体的に何をしているのか?
除去土壌を異物除去などの工程を経て再生資材化し盛土します。その上に放射能を遮るための土で覆い、営農しやすい農地を造成し、そこで農作物を作ります。米、大豆、とうもろこし、根菜類、花卉など。
収穫した農作物の放射線セシウム濃度を測定し、どの程度影響があるかを確認しています。
その結果は一般食品に関する基準値を下回っていることが実証されています。
また最近では「再生資材化し盛土」を別の土で覆うことをしないで直接播種した場合はどうかという実証が始まっており、結果として大差ないことが実証されています。
放射線は原発事故に係わらず出ていますので、農作物の測定値が「0」になることはありません。(限りなく0に近いという数値はありますが)
また農地周辺環境の影響も多少受けますから空間線量が「0」と言うことはあり得ません。
再生利用は何に使う?
想定段階ではありますが、
・鉄道、道路、防潮堤等
・海岸防災林等
・廃棄物処分場の覆土、土堰堤等
・緑地等
・土砂等で被覆された農地
だそうです。

花の名前、忘れた
見事な咲きっぷりでした
キキョウと言うがバラのよう


現地に行くまでは道路や花卉に使うのは良いけど、食べ物はな~と思っていましたが、現地で測定体験し説明を聞くと、「大丈夫なんじゃない」と思うようになりました。
見学会の情報は
「中間貯蔵工事情報センター」で検索すると見つかります。
双葉町と大熊町の中間貯蔵施設の見学会があるのですが、こちらは福島駅まで迎えに来てくれず、自力で現地に来てねなのでペーパードライバーのわたしにはハードル高い。😓

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