ナイトクルージング 〜虞美人草11章〜

バッハの旋律を夜に聴いたせいでこんな心、みたいな感じでもないんだけれども、11章は夜に微妙なメンバーで1907年に開催された東京勧業博覧会に行く、というチャプター。

なんか今日はゲロ暑い。「クソ暑い」ははしたないかとおもって別表現にしたらもっとはしたなくなった。読む環境は大事。こんな春の陽気の中でナイトクルージングなチャプター読んだら、やっぱり俺のナイトクルージングの思い出をなけなしの記憶のポッケから取り出してしまうじゃないか。

新大久保に住んでいた先輩とご飯が食べられると勇んで行ったはいいものの、そこには元自衛隊員のおっさんが同棲していて、別にそこまで不埒なことを考えていたわけではないけれども、なんだか無駄に飲み過ぎ、先輩の家で吐き、そのまま深夜のバイト先まで、その自衛隊員のおっさんに送ってってもらった時の、涙で滲んだ東京の夜の明かりが忘れられない。

俺的聖地巡礼スポットとして、その新大久保のアジア系料理屋は長らくあったわけだけれども、じき無くなってた。漱石が嘆く東京の移り変わりの速さよ。

世の中はイルミイルミ言うからなんだ終末の予言系が大流行なのかと思っていたら、イルミナティではなくイルミネーションだった。で、英辞郎ってみたら、啓蒙や解明という意味もある。電飾見て、世のカプールは啓蒙されていただきたい。ハイハイ、そこで自撮られてるとマジ邪魔ですよー。おい!カプ撮りされてると、ガチ邪魔なんですけど!

ハイ。それはともかくとして、虞美人草の11章ですな。藤尾のジェラスがムンムンと立ち昇る、超緊迫なチャプター。これね、きっとベルサイユにアントワネットが来た時に、デュバリー夫人が感じたジェラスと同じやつだね。漱石、なんつーか、粘着な男ですな。共感するゼ。菅田将暉にはわかんねーだろうな、この気持ち。

いやーそうだよ、このテンション。忘れてたなー。やっぱ自分の文章のモチベってヴァニティじゃなくてルサンチマンなんだよね。あってるのかなこれら英単語。英語コンサルは出てくるなよ。どうせ読んでやしないだろうけど。こちとら英検5級も持ってないんだからよ。

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