低気圧・仕事・価格高騰 ~ノートブック 1~
冬の雨は何とも気持ちが沈む。頭がぼーっとするのは低気圧ゆえか。
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今年は新しいことをいろいろ手掛けてきたが、反省点も見えてきた。
「業務を分ける」ことについてだ。
集団で行うプロジェクト、と、個人で行うタスク、とがあったとして、タスクの集積をプロジェクトとして考えるのか、それとも切り離せない集合体としてプロジェクトを考えるのかという点だ。
タスクの集積なら、お互いがお互いの進度や深度を気にすることなく、期日までに仕事を終わらせて、あとは責任者がそれらを統合して…となるが、プロジェクトがインテグレーションである場合、報告事項の共有やスキルの統一が必要で、結構な手間と時間がかかることを理解した。
インテグレートされたプロジェクトは、メンバーの一体感が上がって、モチベーションが高まり、スキルや気づきの共有が起こって、指導の手間はかからない。ただ、個々人の能力差が明瞭に出づらく、評価しづらいというところもある。
誰がリーダーで、誰がフリーライダーなのかを評価しづらく、私が抱く好悪や予断が評価に反映されてしまいがち、なところが難点だ。
こうしたインテグレートされたプロジェクトにおいても多少業務を分けて、できる人が指導や空気作りの手間がかからないようにしたいものであるが、分けられるものと分けられないものがあることがわかった。
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『知覚の宙吊り』の価格がどんどん高騰している。
ちくま学芸文庫あたりで復刊しちゃえばいいのに、と思うけれども、4000円くらいで復刊しても、きっとペイしないと思っているのだろう。なんともさみしい話である。そうした資本の論理に少しでも抵抗したくて、この文章を書いている。
『知覚の宙吊り』1~13、すなわち序文読解の方は、下書きに全部戻した。これらは自分が手書きのノートに書いていることを実況したに過ぎない。そんなことまで、人に見せたいのかというと、そういうわけでもないが、60000円の古書価格のついている本には、こうした内容が書かれているということを翻案してあげることは、人類にとって有益だと思う。
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