新潟県西蒲区 フェルミエ アルバリーニョ バリッカ 2019
Shokoさんの新潟ワインコースト訪問記を読んで、フェルミエのアルバリーニョを開けることにしました。
エルマールかと思いきや、バリッカ、つまり樽熟成でした。
このバリッカの原料は「新潟県南区新飯田産」のアルバリーニョ。「棚栽培」だそうです。
香りは華やか。白桃、アプリコット、そして、はちみつやバニラ。厚みがある香りで、二段三段奥が感じられます。
味わいは、果実味は芳潤、酸味はマイルド、口当たりはかなり冷やし気味だったのに、トロみが感じられリッチ。アフターにホロ苦みを感じるけれども、それは良いアクセント。
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私が新潟ワインコーストに行ったのは、2013年ごろだったかしら。子どもがヨチヨチ歩きをし始め、そんな折に、新潟に妻が出張ということだったので、一緒に子どもを連れて、ピア万代の近くのホテルに泊ってきました。その行きの途中で、カーブドッチ、フェルミエ、ドメーヌショオ、カンティーナジーオセットに寄ったのです。
ちょうど、カーブドッチが掛川さんメインになるころで、移行期でした。まだ動物シリーズもリリースされる前でした。
そのころのフェルミエは、まだ買い葡萄を多く用いており、メルロー、カベソーなど、力を感じる味わいでした。いかんせん、価格が高かったのです。
その後、フェルミエはアルバリーニョを押しだします。飲んでみたいと思ったものの、これらはフラッグシップだけに、高価でした。
以前、バリッカを購入し、そのまま、安心院のそれとかセイズファームのそれと一緒に眠っておりました。それを今回開けたのです。
2019でした。
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ゆっくり飲んでいます。
今日は、昼も夜もイタリアンだったので、口の中がガーリックな感じ。うまくそのニュアンスを消してくれそうな雰囲気。相殺ではなく、止揚(アウフヘーベン)という感じでしょうか。
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少し飲んで、気持ちよくなりつつあります。
この程度のほろ酔いくらいだと、思い出がよみがえってきます。
バセドー病の治療のために、表参道の伊藤病院という甲状腺専門の病院に通院していました。仕事があるものですから、朝一で予約をして、8:00から採血、それで9:15くらいに診察、薬を貰うという流れでした。それで10:00には会社につけました。
朝一の予約券をとるために、6:00前に並びます。5:40くらいで、すでに並んでいる人もいたくらい。もちろん、時間を考えなければ、こんな早くいく必要はありませんが、とにかく混みます。
6:00に開いて、機械で診察のための整理券を発行。これで近所のモスバーガーに入って、8:00まで時間をつぶします。
1999年くらい、将来に悩んだ私は、バンタンというファッションの学校にダブルスクールします。なんでファッションだったのかはわかりません。自分から一番遠いものを勉強してみたかったのです。
服作りではなく、プロデュースの方、スタイリングの方の勉強で、その筋の人からすると、そんなこと勉強なんかせんでもわかることだよ!と言われそうですが、就職活動に悩む中、なんとなく、自分のバックグラウンドから離れてみたかったんですね。
バンタンは恵比寿にあり、土日のクラスに通っていました。本科ではなく、社会人の単科みたいなもので、まあ、なんというか、アレでした。今思えば、アレなんですが、でも、自分から学びに行けば、得るものはあります。どんな学校でも、自分から学びに行く姿勢があれば、どこでも学べます。
スタイリスト志望の青年、転職希望のお姉さん、色々いました。飲み会などで、学歴がどうの、という話になりましたが、どこにいても真剣に何かに取り組むことが大事だという結論になりました。
小説だと、知識の言い合いになったり、研究の厚みのひけらかしあいになったりして、嫌なことも多かったですが、ファッションは、というよりも服はバックグラウンドに限らずアレがいいコレがいいと、話し合うことができました。
服は今でも好きです。
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フェルミエのバリッカは、果実味に樽の香りがなじんで、リッチで美味しいです。
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