最近行ったカフェ 〜埼玉県桶川市 PAILRIVER〜
朝方はとても冷えますね。
今回訪れたのは、桶川市にあるさいたま文学館の近くにひっそりと佇む、PAILRIVERさんを訪れました。
どういう意味なんでしょうか。バケツ一杯分くらいの水量の川?
4人がけの席が二つ、2人がけのテーブルが二つ、これらは移動連結できそうです。
我々は結構長っ尻だったので、みんなお客さんがいなくなる閉店時間までおりました。アメリカンな空気が流れています。
厨房にいらっしゃったのは上品そうなマダムたちでしたので、このアメリカンテイストは誰の趣味でいらっしゃるのだろう、と考えました。マダムが実はアーリーアメリカンな雰囲気が好きなんだとしたら、それはそれでカントリーですね。
テネシー・ウイスキーを、注ぎ込むぜってな、感じの造形物。
ジャック・ダニエルって、ちょうど私たちが大学生になった頃、洋酒の関税がある程度撤廃されたのか、激安店が生まれ、背伸びしたい私たちは、こぞってウイスキーだなんだって買っては、コーラで割っていたのでした。ジャック・ダニエルもその時には、比較的安価に買えていたので、飲んだかな。味はわからなかったけど。
あとでバーボン・ウィスキーとテネシー・ウィスキーの違いを頭で理解したり。ライ・ウィスキーを求めて酒屋を回ったり。
ハード・リカーを常に飲めるほど酒が得意なわけでもなく、さりとて割って飲むことを潔しとしなかったこともあって、40を超えてからはあまり手出しをしなくなった。
そして、壁に沿った一人がけ席が7つ。
この一人がけ席はかなり一人分のスペースが広く、快適です。
私はペールバーガーセットにしました。ピタサンドでバーグを挟んだお手軽な感じのプレートです。ランチも人気っぽいですね。
スイーツも人気だそうです。我々が入った時、ほぼ満席でした。
暖房が若干薄い気もしますが、店内には開放感があり、心地よかったです。
コーヒーはSAZAコーヒーのもの。SAZAコーヒーの代表は茨城県の人なので、なんだか茨城県偉人コラボのブレンドなどもやっているよう。
鷹見泉石。幕末期の蘭学者ですね。渡辺崋山にも描かれたほど。
小野友五郎。福澤諭吉たちを連れて、米国使節として行った人ですね。ジョンソンやグラントと会見したり。だからジャック・ダニエルなのか?
グラントは南北戦争でテネシー軍の指揮をして、勝利に導いた人。でも酒飲みでもあったそうです。
ジョンソンはリンカーン暗殺後の大統領で、テネシー州出身。敗北した南部諸州を連邦に再加入させることに尽力した人。
小野に比べて、諭吉の方が今や偉そうにしていますが、小野の功績は確かに素晴らしいです。
旧幕臣たちは、明治政府への出仕を固辞していたせいもあって、歴史の中で名が目立つことはありませんが、市井の中で活躍しました。
少なくとも岩村高俊よりは(すみません関係者のみなさん)、みんな有能です。
申し訳ありません、少し興奮しました。
飾ってあるものが少ないので、まだ発展途上のカフェなのかもしれません。まだ開店して、一年ほどだそう。
でも、さいたま文学館を訪れた後に、その話で盛り上がるにはちょうどいい規模のカフェでした。
頑張って欲しいものです。
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