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「いよいよ今夜11時からパウエルFRB議長講演inジャクソンホール会議」今日の市場の様子と関連情報(賃上げが必要、最大産油国米国が有利)について

1.ジャクソンホール会議

いよいよ本日8/26(金)23時(日本時間)からパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演が始まります。

昨日本コラムでも述べましたが、予想は概ね若干厳しめ、タカ派的な利上げ発言になるだろうとするものが多い状況です。
そのため、本日の日経平均は、午前中300円を超える上げを記録しましたが、終値は162円高、TOPIXは僅か2.99ポイント高でした。

ただ、ここまで6月の26000円割れから現在28641円ですから、ダウも同様に30000ドル割れから33291ドルに戻しているところから見て、結構いいところに来ています。

市場は、そういう意味でエネルギーがありますので、パウエル発言がポジティブであればかなり上がることもあり得ます。
しかし、先行きのインフレとリセッションのリスクを考えると、パウエルもそう市場を加熱させるわけにはいかないでしょう。
ですので、昨日も申し上げたように9月のFOMCは0.75%の可能性を匂わすか、量的引き締め(QT)を加速する等の若干タカ派的発言になるだろうという予想が出てくるわけです。

さて、まあ、明日(8/27)朝には発言の分析も含めて情報が出てくると思いますので、楽しみに待つことにいたしましょう。

2.その他の気になるニュース

1)強力な金融緩和継続を、賃金の持続的上昇が重要
昨日8/25(木)に日銀中村議員の発言がロイターで取り上げられていました。

こういう発言がもっともっと日銀や政府、国会から出てこなければなりません。これまで企業側は20年、生産性の向上を賃上げに振り分けず、内部留保と株主還元ばかりやっていた、それがこの不況の最も根幹の原因です。

辛口で申し上げれば、経営者は従業員に協力を求め本当の意味での成長戦略を実現しようとして来ず、楽をして経営し、自分自身の保身をしてきたということです。

安全保障環境が、なんでもChinaに製造請け合いを許さない環境になり、円安にもなってきている今、政府と日本企業が歩調を合わせて国内投資し、賃上げをトリガーに製造業及びサービス業の国内回帰と生産性向上を仕掛けていくべきです。

そうすることで国内の消費が成長軌道に乗り、少子化さえ緩和、改善していくことが期待できます。それが本当の意味での経済成長でしょう。

2)原油、縮まらない米欧価格差 米国の輸出量は過去最高に

この記事のように、欧州で原油やガスの需要が昂進、値上がりすることはウクライナ戦争が続く限り当然続くことと思います。
さらには、米国はシェールオイルを含む原油、ガスの世界最大の産油国ですから、当然このようになると思います。
ロシアの原油値上がりで潤いますが、戦争の当事者ですから、何とかやっていけるというレベルでしょう。
そう考えると結局、米国ばかりが潤うということになっています。

こんな構図は、ウクライナ戦争が始まったときからわかっていたことであり、だからこそウォーレンバフェットは石油株を買い占めに走っていたわけです。

だとすると米国はあまりウクライナ戦争が早期に解決してもらわない方がいいということなのかもしれないのです。

日本の政府や国会、官僚などエリートは、そういう良し無しごとを良く捉えて、日本の国益の増進を図り、国民を豊かにしていってもらいたいと切に思います。
(野党や、マスメディアの、統一なんたらがなんだとか、国葬すべきかどうか、など外国の工作活動を受けてるとしか思えない国内報道にはうんざりです。)

それでは、また。

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