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「年初円高・株安予想した識者がほとんど大勢。代表的には野村総研木内氏」

識者の大勢は円高・株安

今年令和五年年初の金融経済情勢を、円高・株安もしくは円高のみ予想した金融アナリストが多かったと記憶しています。

個人名を出して申し訳ありませんが、識者としてプロとしてやっている以上、こういう批判は甘んじて受けていただきたいと思います。
野村総研の木内登英氏ですが、いろいろか論説で繰り返し2023年円高説を唱えておられました。
代表的なものは、以下になります。年初に円高1ドル129円になりさらに円高が進むと情勢分析していました。

野村総研木内登英氏

その他の識者も大勢は円高でしたので、彼個人のみを攻めるわけにはいきませんが、ここは代表して責めを負っていただきます。

現段階でも大きな読み違いであったと言えます

現段階で、為替はドルに対して141円86銭、ユーロに対しては155円20銭 です。
何処が円高なのでしょうか?
すでに年央です。もちろん今年は残り半年ありますのでまだ円安で決したとは言えませんが、すでにこの円安の続いた現在までの状況はそもそも予想違いだったのではないでしょうか?
予想の完全なる間違いを、いつも政府や日銀に対して批評しているように、自身に対して、何か間違いでこうなったのか、はっきりと文責を取る必要があると思います。

他の識者の方々も同様です。

会社でのある小さな経験

小さな個人的な経験を少しお話しします。わたしは現在定年した電気機器の会社に再雇用で継続して務めています。会社は輸出が80%に上る為替に大きく影響を受ける会社です。
定年前と同様、わたしの組織のトップ(専務)をしている方が、2023年の方針説明で、あえて円高の予想を取り上げて組織を引き締めようとしておりました。
思わず、わたしは、やはりこの人は自分の考え無しで付和雷同する人なのだと、僭越ながら個人的感想を持った次第です。

組織のトップたるもの、自分で金融経済情勢くらいしっかりとした見識を持ち、踊らせられたり、部下を脅迫するような言辞を考え無しに利用したりすることは厳に慎まねばなりません。

今後、野村総研木内登英氏の誤りがさらに明らかとなっていくでしょう

さきほど僭越ながら識者代表として挙げさせていただいた野村総研木内登英しですが、ご自分の誤りについて訂正したとは寡聞にして知りません。
誤りは誤りとして、正直に日本の金融経済のためにも訂正し、質していくということは非常に大切なことだと思うのです。
そうでなければ、識者自身の成長も有り得ないと思います。

閑話休題(それはさておき、と読みます)、
今後ですが、すでに本コラムでは繰り返し繰り返し申し上げておりますように、1ドル130円から140円の水準というのは定着していくものと思います。短期的には150円近くまで進む可能性もあります。
そして、これだけ為替円安と日経平均などの株価の上昇に相関がある状況下ですので、株価も3万円以上を維持する可能性は高いと思います。場合によると4万円などと年初の識者が聞いたら仰天するような水準の声が聞こえる可能性もあると思っています。

さて、以上のように楽観的予想が成り立つかどうかはわかりませんが、年初野村総研木内登英しなどの識者が分析予想したような円高・株安というものの誤りがより決定的になる形で相場形成されていくだろうと思っています。

もちろん、わたしは予想が外れれば、即時なにがどういう理由でそうなったか、反省することにいたします。


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