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「ようやくFRB意図通り市場冷却するか」/NYダウ連続下げ、ナスダックも下げ、日経も下げ・・・しばらくは下げ基調になる可能性有り

パウエル議長議会証言

6/21,22と米議会でのFRBパウエル議長の証言がありました。下院と上院でそれぞれあったわけです。

繰り返したタカ派発言

6月のFOMCでのタカ派発言も市場は見て見ぬふり的な反応に終始しましたが、今回の議会証言も繰り返し利上げ継続のタカ派発言をしました。
さすがにここまではっきりと利上げ継続を繰り返し明言することで、市場への影響も出てきたと見るべきではないでしょうか、ニューヨークダウは連続で下げ、ナスダックも6/23に漸く下げ、日経についても連れ安していました。

これまでの株高維持の原因は金融不安

昨年から変わらぬタカ派姿勢にもかかわらず、これだけ市場が高値を付けてきた理由はなんだろうかということですが、ずばり金融不安だと思います。
三月の初めにシリコンバレー銀行破綻に顕著になったこの金融不安に際して、米当局は全額預金保護を間髪を入れずに宣言し、財政政策もバイデンはプッシュした形で進めてきました。
FRB周辺も金融不安に対しては、断固資金供給で対応しました。
これは、利上げとテーパリングによる資金回収の逆巻きをやっているということで、そうであれば市場が安定するのも頷けるわけです。

つまり、

うがった見方

をすれば、
金融不安に対して、
国際金融スジの中で不安視しリスクは大きいと言う人が多いときは株式市場に塩を送れと言っているので株価はあがるのと同じで、逆に金融不安は心配ないと言っている人多いときは市場は下げるぞ、と言っているということになるかもしれないということです。
この種の国際金融スジの要人の発言はこのような目で見ていくことが必要なわけです。
とすれば、先日国際金融スジの要人であるブラックロックのCEOが日経のインタビューに答えて、シリコンバレー銀行の破綻に始まる金融不安について、米国の銀行システムは堅固で心配ないとの旨の発言をしていましたが、これは今後株が下げると言うことのサインかもしれません。

ブラックロックのCEOが国際金融スジを代表して発言していたとするなら、このFRBパウエル議長のタカ派発言と符牒が有っているかもしれず、今週末の市場の動きと合わせて考えると、今後しばらくは株式市場は下げ基調になるかもしれないということです。

私は以前から6月FOMC近辺から一旦下げに入ると予想していました

私は以前から6月FOMC近辺から一旦下げに入ると予想していましたが、やはりここでいったん調整が入るのではないかと思います。
金融不安が一旦後景に退いたから下げるという図式はなにかそれと符合するような気がしています。

もちろん、短期の予想などもアカに当てにならないか、というのは過去にさんざん見てきたものです。
さあ、来週はどういう相場が形成されるのか、私の予想が当たるか、外れるか、どうしてそうなったか、などよくよく情勢分析をしながら投資行動として対処していきましょう。
皆さんの健闘をお祈りいたします。


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