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「マクロ金融情勢:日銀政策変更せず、来年の賃上げ状況慎重に見極め。円安、株高だが半信半疑、来年は140円を切る円高か?」

日銀金融政政策決定会合、植田総裁会見

ある意味で予想されていたゼロ金利解除はなかった。日銀は賃上げの十分でない状況はまだゼロ金利解除の段階ではないとし、来年それを見極めるとしている。

このことは文字通り賃上げが物価に追いついていない状況では当然と言え、賃上げが必要条件であることを政府も企業もしっかり認識していただきたい。

識者の反応/ロイター記事

総じて、消費或いは賃金上昇が鈍いことから当然とする論調が多い。しかし、なお来年1月にもゼロ金利解除という予想も多いのには驚かされた。1月解除すれば、日本の景気の腰折れ懸念が強いがどういうつもりか?

この中で、いつも為替予想で引用するみずほの唐鎌大輔の言では、ゼロ金利解除が年央くらいに予想され、為替は140円を切るくらいの円高になるだろうとの言が目を止めさせられた。

みずほ唐鎌氏の為替予想

140円を切ってどのくらいになるかを言っていないので、130円台後半、前半あるいは130円を切るのかもわかりにくい。130円を切るとは言っていないのでそこまでの円高のことは言っていないとすると130円台ということになる。
この人の為替に関する認識は相当高いので、そのくらいまで行く可能性は結構あるだろう。

詳しくまた論説を発表してくれると思うので、そのときに詳しく本コラム中でも取り上げてみたい。

来年の予想がそろそろ具体的になってきているが、なお続くボラティリティの高さ

今日も日本株が、日経平均で400円強(1.41%)上昇したが、上げ一色というのでも何でもなく、かなりまばらな上昇だ。その証拠にTOPIXは日経平均の半分の0.73%の上げだったところを見てもわかる。
上げていく時というのは、TOPIXが日経平均を上回る形で上げていくものだからだ。

そういうことが表しているように、
またここ数日の本コラム記事で繰り返しているように、
金融政策を巡って、為替を巡って、株価は今後もボラティリティーの高い状況がしばらく続くだろう。


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