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「ジャクソンホール会議はおよそ織り込み済み、9月のFOMCは0.5%か0.75%か」

いよいよジャクソンホール会議が迫っています。本日未明から始まるパウエルFRB議長の発言に否が応でも注目が集まります。

ただ、ここまでFRB関係者の利上げ継続発言、ゴールドマンサックス等の国際金融筋の発言などで、8月ピークの34000ドルから1000ドル余り下落したダウは、パウエル議長の想定範囲に入ってきているのではと思います。
昨日は、下げ続けたダウが59ドル戻しました。
さらに日経も29200円近辺から昨日まで900円下げたものの、今日は165円戻して28479円となりました。
この辺が期待値とのジャクソンホール会議のコンセンサスで戻したということでしょう。

一方、為替はというと、さして円安には進まず、昨日に引き続き円高に振れ136円53-55銭(19時13分)です。

以上から見て、市場はもうパウエル議長の発言を織り込んできていると見てよいでしょう。そして、為替の様子も含めて考えますと9月のFOMCは0.50%か0.75%かと言われ、この前まで後者が強めだったものが0.50%に向いて来ているように思います。

さて、このような状況下、パウエルが何を言うか、ですが、昨日も本コラムで言いましたように、少しタカ派よりの発言をすると思います。
9月のFOMCまで1か月ほど時間がありますし、現在の市場のエネルギーはポジティブな情報が入るとかなり上げの方向にいく程度にエネルギーがあります。そうだとすれば、パウエルとしては、若干ネガティブにカジを切っておいて、9月のFOMCを迎えたいと思うでしょうし、インフレ退治の面からもそれは方向性として整合しています。
つまり、パウエルとしては、9月のFOMCの0.75%の可能性を少し強めに匂わし、必要に応じて量的引き締め(QT)も積極的に利用すると少しタカ派的なニュアンスとなるのではないでしょうか。

そうとすれば、ニューヨークダウは、32000ドルへの下げもあり、日経は27000円くらいまでの下げが有り得ます。そして為替は少し円安含みになるということになります。

以上が私の予想ですが、当たるも当たらぬも八卦です。
さて、明日、明後日と続くジャクソンホール会議で何が出てくるか、楽しみです。


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