「今日の相場は、双方向からの引っ張り合い、株は小幅下げ、為替は円高。明日も微妙、米時間25日のジャクソンホール会議では何が出るのか?」
今日の相場は、双方向からの引っ張り合いで、株は小幅下げ、為替は円高でした。
双方向の引っ張り合いと言うのは、まず、ニューヨークダウが今朝がた、154ドル安、33000ドル割れの32909ド4000ドルまで戻したが戻り過ぎでFRB関係者の利上げ継続発言が出始め、1000ドル強下げました。
この下げは急過ぎ、でもあったのか、
ロイター、Bloombergから、国際金融筋のゴールドマンから25日からのジャクソンホール会議でパウエルFRB議長はさほどタカ派的発言はしないはずだとの情報発信が行われました。
一方、日経は、24日朝に米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、金融引き締めの必要性について「非常に明確」などと述べた、とのことを報じています。
錯綜する、情報に弱気となったのか、日経は結局139円安28313円で終わりました。
ただ、この辺りのニュースは当局関係者のなんらかの情報ソースによるものと思われますので、だいたいにおいて25日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言内容もこの程度のものになるのではないでしょうか。
私にはそのように見えます。
パウエルFRB議長は、もちろん非常に手の込んだ微妙な発言をするでしょうから、たいだいのレベル感は上記のある範囲内にあるにしても、そのどちら側に振れるかで相場の先行き、特に直後の動きは左右されるでしょう。
しかし、経済統計数値を見る限り、直近ではかなり落ち着いてきているとも言え、6月のような上方ブレのリスクは非常に小さくなってきています。しかし、まだインフレを2%に抑え込める可能性は覚束ないという状況であり、やはり神経質な動きを続けると見た方がよさそうに思います。
つまりは株が上がり過ぎれば、下げのサインがでて、下がり過ぎれば上がるサインが出る、と言った流れをしばらく続けながら、行く先がどの方向に向かうのかを模索していくということなのだろうと思います。
ただ、そういう穏当な動きを継続しながら、バブルをこなしながら次の成長トレンドに辿り着くというのが理想シナリオであろうと思いますがそうやすやすと思う通りに行ってくれるかはわかりませんね。
先が見えてくるまではなかなか読みづらい状況であろうとは思います。