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『安倍晋三回顧録』読後感 その3/靖国神社総理参拝 恒例にすべきだった

これまで、『安倍晋三回顧録』に関して賛とも言うべき読後感を述べてきましたが、今回は功罪の罪の方を述べてみたいと思います。

それは、靖国神社総理参拝です。
安倍政権は、するすると言われていた第一次政権のときは、短命政権だったためもあり靖国参拝はしませんでした。
そして、直前の民主党からの政権交代を期した衆議院総選挙で靖国参拝を公約にした第二次政権のとき政権奪還から一年経った平成25年の年末に漸く参拝を果たしました。

しかし、その後約7年政権に有った安倍晋三は一度として靖国参拝を再現することは有りませんでした。真正の保守政権であっただけに誠に残念です。
『安倍晋三回顧録』で参拝したときのこととその後のことについて述べています。
「これでやるべきことが果たせたと思いました。総理在任中の二度目の参拝はできないと思っていました」とあります。
その後、読売新聞の橋本氏、尾山氏もいわゆる”A級戦犯合祀問題”についてのみ質問して、安倍晋三が”A級”などの名称は公式のものですらなく、合祀されたときはChinaなどは全くクレームを付けてなかった、と当たり前のコメントをしていますが、それだけで終わっています。

私は、「二度と参拝はできない」というのは全くおかしいと思います。
そもそも総理の靖国神社参拝は総理参拝が恒例化し、陛下のご親拝をあおいで初めて、安倍晋三が唱えていた「戦後政治の総決算」になります。
そして、二度目三度目の参拝のチャンスは現にありました。
国民の調査でも小泉総理のときの国民的議論を経て、大部分の国民が他国に何を言われようが靖国には参拝すべしと調査結果を出し続けていました。
また、先入観などかけらもないトランプなどは直接安倍晋三が説明し、米国アーリントン墓地にもこちらから参ってるわけですから、一緒に靖国神社に参拝しようと言えば、米国の他の人がどう言おうとあれだけの信頼関係にあったトランプですから共に参拝ということができたはずです。それができていればオバマの広島訪問どころではない大きな日米関係の進展でした。
Chinaなどは何をやっても文句を言うんだから同じことでした。

靖国の御霊は、陛下がご親拝していただけることを承知して亡くなったのです。
また、陛下がしかるべきタイミングごとに靖国神社にご親拝する、このことで全国民が心を一つにして靖国の御霊を尊崇するということになるのです。

これは、過去の歴史の出来事のことではありません。
日本の現在今のまつりごとに関わることです。
巷間によく、戦後の平和は日米安全保障条約によって担保された、などということがまことしやかに言われます。もちろんそれは日本にとって不可欠です。
しかし、米国は、日本人が第二次大戦中の国家の危機に際しあれほどの文字通り命がけの敢闘、健闘をしたからこそ、友人として対等の条約を結ぶ意志を持ち、また持ち続けているのです。
そして、露中は、うかつに日本に手を出せば、日清、日露や第二次大戦中のような目にあうぞ、と恐れればこそ、安易に日本を扱わないのです。
主要国と言われる国のエリートはしっかりと歴史を学んでいます。日本の軍人がどれほど強かったか、そしてどれだけの敢闘、健闘をしたかを知っています。
これらはまさに靖国の英霊が私たちに与えてくれている賜物なのです。

靖国に関して言うならばまだまだ書くことはありますが、靖国神社を論じるときの基本中の基本を述べました。





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