「ハイブリッド戦、OtherThanWar、超限戦」現代の戦争は何でもありの中でどの国の内部でも行われていると見るべき
ウクライナ戦争の中で、色々な形で戦争について記事にされることが多くなりました。
本日下記記事を慶應大学の廣瀬教授が論述していたので興味深く読みました。
この記事中、廣瀬さんは、
ハイブリッド戦争について、
「ハイブリッド戦争とは、政治的目的を達成するために、政治、経済、外交、サイバー攻撃、プロパガンダを含む情報・心理戦のほか、テロや犯罪行為など、軍事的脅迫とそれ以外のさまざまな手段、つまり非正規戦と正規戦を組み合わせた戦争の手法である。」
と定義を示しています。
つまり、様々な他国への経済制裁、敵対同盟関係構築なども含み、あらゆる工作活動やテロ、犯罪なども国家間の政治目的達成手段がそれに含まれるということです。
これは、Chinaがかつて、識者の報告という形をとったにせよ、国家意思を含むものとして提示した、「超限戦」と意味的には同じことを言っていると思います。
英語では、そういう意味を込めて、「OtherThanWar」ということもあるようです。
ただ、こういうことも、今や古典であるクラウゼビッツの、
「戦争とは、形を変えた政治目的達成手段である」
というものを裏から見たものというべきです。
てすから、ハイブリッド戦争という呼び名は呼び名として、昔から存在し歴史上続いてきた、当たり前と言えば当たり前のことと捉える必要があります。
現に、戦後は共産主義陣営からの、今も露中などからのハイブリッド戦争を仕掛けられているとも捉えられるのです。
そういう意味で、今に始まったことではなく、日本人は古くからこういう戦争を仕掛けられ続けてきたという認識に立って、
安全保障環境を整えていくことが必要です。
例えば、
戦前であれば、尾崎秀実とゾルゲによる共産主義陣営による工作活動により、先の大戦に引きずり込まれたと言えますし、
戦後も、1960年の安保闘争にもデモの学生の支援を共産陣営がしていたことも明らかとなっています。
また、本コラムでも繰り返し述べていますが、20年ほど前安倍晋三
が、テレビ朝日出演の時、共演の朝日関係者が工作を受けていることを自覚していないのを鋭く指摘した、テレ朝スキャンダルも有名です。
今今という意味でもそういう工作活動が行われている可能性が限りなく高いのです。
例えば近々の、安倍晋三の国葬儀の反対活動などは、その中に見られたChina簡体字のプラカードなどから、Chinaの日本への工作活動である蓋然性が非常に高いものです。
さらに付け加えれば、Chinaに2010年できた国防動員法という、在外Chineseに対する義務を規定している法律がありますが、これがある以上、超限戦を仕掛けられているとして全くおかしくない。
スパイ防止法さえない日本は国としてのこの種の工作活動や実力行動を抑止する法体制を早急に整えなければならないことは明らかです。
日本は、
ハイブリッド戦争、
OtherThanWar、
超限戦
という言葉に敏感になり、
経済を含めた安全保障体制の一層の強化をしていく必要があると言えます。