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「ここのところの相場の弱気のセンチメントに対して」

  本日6/20のyahooニュースで、馬渕治好(ブーケ・ド・フルーレット代表、米国CFA協会認定証券アナリスト)による「それでも「アメリカ株は年内上昇に向けて動く」と予想するワケと」なる記事が掲載されたが、見たところなんというか、言い訳がましいというか、以前に自分の予想したと異なる展開にうろたえと悔しさがにじみ出ていると見てとれる。
 なんとこの記事、会社四季報に掲載されてるとのこと。
 アナリストや機関投資家、ファンドマネージャの方々は相当、うろたえているのだろうと思う。

 確かにこのところの下げは、少し異質の動きも入ってきているようには感じる。そのせいで、これまでさんざん顔に受けていたパンチを数々があって、この辺で立ち直そうと思っていた矢先に、強烈なレバーブローを受けたような感じなのかもしれない。
 実際、China経済に少し先行きが見えてきた情勢はある。ゼロコロナからの復帰とインフレから米国が一部China産品の関税下げの動きがあるためかと思われる。実際、日経平均/香港ハンセン比は3月、4月に比べ10%以上、下っている。こういう指数には日本の投資家はくれぐれも注意しておかなければならない。米中の裏取引は歴史的に数々あり、日本にとっては最も痛い目にあってきたものである。歴史的といっても戦前のことだけを言っているのではない。つい15年ほど前にも息子ブッシュが日本を裏切って裏取引をした実績があるのである。
 個人投資家においても、以上のような危機管理をしっかりとりながら投資をしていかなければならない。だからこそ面白いのではないかと思う。

 確かに短期的には米株、日本株とも苦しい状況になることはあると思う。特にインフレがなかなかしぶとく利上げにいい感じで反応してくれないことが大きいかもしれない。そうであればFRBももう少し株価を落として米国民の消費意欲を落とそうとする。そのせめぎあいはしばらくは続くに違いない。

 しかし重要なことは、上記国際情勢上の危機管理情報をしっかりと追いながら、現在の安全保障を基軸とした日本の置かれた状況が変わっていないと思う。事実為替はむしろ今日などは円安に振れているくらいであるのはその証左と見てよい。

 であるならば、これまでにも重ねて述べているように、中長期的に日本株、特に優良バリュー株は買いである。うまく落穂を拾っていくことが重要かと思う。


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