見出し画像

「家庭の運営という概念 その42」/久しぶりで次男に会って、、、、新米医師の仕事について

二年半前に仕事に就き、家を出て一人暮らしを続けている次男に久しぶりで会ってきた。

10月から北関東の栃木の病院に勤務しており、新しい勤務先での仕事が3週間くらいだったせいなのか、押し寄せる仕事に埋もれてかなり疲れ気味であったようだ。
私と妻が11時頃着くと連絡したら、当初予定の昼食と夕食を一緒にするつもりにしていた予定が、日曜にもかかわらず仕事でほとんど時間がないと言い、結局昼飯を食べる時間を含めて1時間ちょっとの時間を我々にとってくれたという感じだった。

次男は医者をしており、二年間の研修医を終え、四月から大学病院で半年勤務した後、今度の病院へは、小児科の後期研修医として1年半務める予定になっている。
後期研修医過程というのは三年で、次男の場合、大学病院で半年、今度の病院で1年半、次の病院も決まっていて群馬の病院で1年ということになっているようだ。
それで小児科の専門医(試験を受かればだが)になるということになるらしい。

今、医師国家試験に受かって医者になると、ほとんどの場合、二年の一通りの診療科を回る初期研修医過程を過ごすが、この初期研修医過程はかつては過労の巣窟だったようなのだが現在は医者の働き改革の走りのような格好になっていてプログラムも固まっていて研修医も休みを取れないというようなことはなく、そこそこの忙しさ程度で過ごせるものらしい。
しかし、医者の働き方改革の議論が始まったようではあるが、どうもその過程を終わると、徹底的に働かなければやっていけないようになっているのかもしれない。

次男もその初期研修医を終えた4月からは休みが取れないとよく言っていたし、今度も会うなり「休みなんてないんだよ」と吐き捨てるように言った。

昼飯を一緒に食べているとき、珍しく弱音を吐き、
「もうどうしようもなくなったら辞めるかもしれない」とこぼしたので、
そういうことも言いたいのだろうと思いつつ
「身体や心を壊してまでやらなくていいぞ、日本にはほかにもお前を必要としている仕事はたくさんあるんだから、、、視野狭窄になるなよ、、は、は、は(笑)、、、」
と言ってやっておいた。

その後、宿舎を見せてもらい、取り急ぎ持ってきた冬用の生活用品を置き、不要なもので持って帰れるものを私のリュックに入れて、、、と言うくらいの短時間で、もう時間がないと言い、彼は病院に向かっていった。

別れ際に「身体には十分気を付けるんだよ」と言って、後姿を見送った。
妻は、病院の入り口に入るまで姿を追っていたらしく、最後に振り返った次男に手を振ってもらった、と喜んでいた。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?