「くどいけど、今年23年の予想記事について」びっくり予想!?為替、株、戦争、、、、びっくりでもないと思う
少しくどめですが、三度目の今年2023年の予想記事をネタにします。
日経1/6の記事ですが、
『23年「びっくり予想」長引く利上げ、株価は年央に底』
との題で掲載されています。
意外にかなりが妥当な予想
題名に惹かれてみてみると、全くびっくり予想でも何でもなく、すこぶる妥当な予想だと思います。
米投資ファンド大手ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏とその最高投資ストラテジストのジョー・ザイドル氏による予想と書かれていますが、返ってさすがだとの感想を持ちました。
具体的に取り上げてみると
10大予想のうち、主だったところを上げて見ますと、
・FRBは「金融緩和への転換」を棚上げ
これはもう既定路線というべきものです。おそらく今年中に金融緩和へ転換することはないのではないでしょうか。
・株式相場は年央に底打ち
これもかなり蓋然性が高い、利上げ終息が見えるのがおそらく年央以降で年末に近いかもしれない、そうであれば底打ちもそのくらいというのは妥当です。
・ドル高は継続、長い目で見て日本や欧州の資産に好機も
利上げが続くという点で日米の金利差は縮まるどころか拡大しますので、円安ドル高は続くと私は見ています。これも本コラムの記事を見ていただければと思います。
・現代貨幣理論(MMT)の失墜
これはもう昨年の急激なインフレ発生によって既に失墜しているのではないか、と思います。貨幣の需要と供給の関係が著しくバランスを失してしまったのだと思います。この理論の信用失墜の日本への影響が懸念されますが、私は現状性のもとで、日本のみがMMT理論が適用され得る例外だと思います。これについては紙幅がありませんので別途記事にしたいと思います。
・その他
・原油は一時1バレル50ドルに
景気後退気味になれば、特に需要先のChina経済が良くないとなれば
可能性は十分。
・ロシアのウクライナ侵攻、年後半に停戦交渉へ
これも現在の膠着状態、そして停戦という言葉がメディアに出て来て
いる現況から見れば有り得るでしょう。これについても馬渕睦夫氏の
最新著作で情勢が語られています。
・24年の大統領選で意外な新顔が登場
・中国は5.5%の成長目標へ前進、西側諸国と通商関係の改善を図る
・マスク氏が買収したツイッター、年末までに業績回復
といった記事もそれなりかなとは思います。
日経の表題には何か悪意を感じる
これらを見て来て分かるように、どうも日経の表題のつけ方には悪意を感じます。
マスメディアはいろんな形で指向を持った報道の仕方をするものですが、我々はそれに騙されずに、しっかりと情報を掴んで対処していく必要があると思います。
また、この記事についていえば、米投資ファンド大手ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏とその最高投資ストラテジストのジョー・ザイドル氏というのが、やはり国際金融スジのそれなりの人間であることから、彼らが何らかの意図をもって情報を出してきている可能性が高いと言えます。
こういったことを冷静に見ながら、情勢分析し、個人投資家なら相場に処していく必要があります。
皆さん、したたかに情報を読んでいきましょう!
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