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「米2年金利5%超、10年債4%弱、 逆イールドは日本の比でないほど大きい」/金融アナリストも国際金融スジもパラダイム転換を理解していないのではないか、、、

2年物米国債5%超、10年物米国債4%弱

3/7のパウエル議長のタカ派議会証言でNYダウが急落、2年物米国債の利回りは5%を突破したということだ。

そして、10年物国債の利回りが4%弱であり、逆イールドは1%を超えた。

長期債の金利4%弱について

上記記事のコメント欄で、みずほ証券のチーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、このFRBの利上げで米国の景気・物価は先行き下押しすることが避けられないので、米10年物国債利回りは4%弱にとどまり、逆イールドが深まったわけである、とコメントしている。

その他の記事も、逆イールドに関して、景気後退のサインだとか、さも4%弱の金利が低いどころか、ある意味妥当、そんなもんだとの認識での分析をしているように聞こえる。
本当にそうなのだろうか?

物価目標2%で長期債の金利4%はわかるが、、、

ここからは少し妄想を書いてみたい。

今現在、物価目標を2%としているのは周知のことと思う。パウエルFRB議長もこれについて変えることをしないと繰り返し発言してきている。
その上で長期債の金利4%というのは、常識的に妥当な感じがするものだ。
ただ、今現在世界で起こっているパラダイム転換、インフレへの転換が本物だとすると、物価目標の2%というのはやはりおかしい。
2%というのは、21世紀になり20年以上の間、とられてきた目標数値であるが、これは明らかに世界的なデフレ下での目標だったはずである。
そうならば、インフレへの転換が本物であるなら、2%であるはずもなく、少なくとも3%程度は普通に進むであろう。

とするならば、長期債の金利4%というのは毎年の物価が3%上がる中で低いということになるのではないか。

今の政策金利が、三月のFOMCで5%を超えるかもしれない。ターミナルレイトはさらに上がるだろう。
そういう面から見てもと、長期債の金利4%は明らかに低い。

私の勝手な予想は、このパラダイム転換によって、物価目標は少なくとも3%、長期債の金利は5%程度にはなる、そういうところへ落としていくというのがFRBの金融政策シナリオではないか、というようなことです。

アナリストとか、国際金融スジの予測も、果てはパウエルのいうことも、どうもツジツマが合わない。先行きに対する見通しが甘いように思う。

さてこの先、揺れ動く金融市場は各国の当局の金融政策と絡み合ってどうなっていくか、予断を許さず、それだけに面白い騒動が続いていきそうです。

これからも本コラムでは、素人なりに素朴で常識の視点からメディアやアナリストの発言や分析を批評し、個人投資家の皆さんに有益な情報をお届けしていきたいと思います。
よろしくお願いします。



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