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「まだまだ続くインフレ、米国も利上げこそすれ利下げはまだかなり先」

まだまだ続くインフレ

ようやくインフレも昂進することのないデータが出て来て、FRBも利上げ打ち止めか、いうような声も出てくるようになっているこの頃かと思います。
しかし、まだまだインフレは油断がならない状況だということは逆にデータが示すところでもあります。
下記のロイター記事に少しタカ派ではあるが、前FRB委員が述べています。

強すぎる景気

ここで、米セントルイス地区連銀のブラード前総裁が、典型的に言っているのは、やはり米国の景気の強さで、これほどの利上げをしてきたにもかかわらず、リセッションなどしそうになく、ソフトランディングが出来そうだとの情勢でもあることです。
ブラード氏は、この情勢では、更なる利上げが必要だろうということを述べています。
今のFRBのある部分もそういう認識なのだと思います。

利下げはまだまだ先

このような状況ですから、当初国際金融スジは今年中に利下げがある、との予想をしていましたが、とても利下げなどという情勢ではありません。

このようなことで、米国株も上げてはきたものの、リスクオンというような勢いのある情勢にはならないということです。それは先週末の市場にも典型的に現われています。

日本への影響

以上の認識をもとに、日本市場はどうなのか、についてですが、これはこれまでと情勢的に変化がないことを示しており、為替は円安状況は続き、株高は続くということを示しているということだと思います。
中長期的に日本市場のポジティブネスは変わっていないと思います。

また、本コラムでも再々にわたり述べてきている日銀の金融政策についても、ゆくゆくマイナス金利を解除したりなどの金融正常化していくのに、極めて都合の良い環境が続くということです。
緩和政策をつづけながら、金融政策を正常化していく、このことで日本の金融経済にとって比較優位の状況が続くということが言えるかと思います。



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