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「フッ素化学入門〈2010〉基礎と応用の最前線」(三共出版)のすすめ/機能材料技術者、生命科学技術者向け


企業に働く、機能材料技術、生命科学技術者向け、フッ素材料化学のおすすめ本です。

テフロンなどの樹脂材料から、医薬まで、守備範囲として構造機能材料、エレクトロニクス、創薬等まで、俯瞰的網羅的に、フッ素材料の物理化学から基本材料とその応用までを非常に分かり易く、本質を理解できるようにまとめています。

私自身、90年代に3Mという米国フッ素メーカーの技術者と共同で研究開発の仕事をしましたが、それが失敗に終わった後、せっかくフッ素材料に取り組んだのだからおさらいをしておこう、とこの本の前の版を非常に面白く勉強した覚えがあります。

上記ですが、この勉強が実に十年後に役に立とうとは予想しませんでした。この本で勉強したおかげで、フッ素材料の本質を俯瞰的にも具体的にも把握できたので、十年後の当時取り組んだ新しい機能のフッ素材料コンパウンド:新規技術を発明することができ、製品化までもっていくことができました。

そういうことが他でもおそらく起きていることを考えますと、この本の、日本に齎すこれからのご利益も相当あると予想できます。

若い技術者の方々、年配の技術者の方々も、まだ手に取って勉強していない方々は、是非ご購読をおすすめします。


追伸    なお、上記の旧版と新版ですが、内容に大きな差はなく、新版が手に入りにくければ旧版でもいいと思います。ただ、やはり新版の方がアップデートされた情報もあるので好ましいのは間違いありません。


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