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「家庭の運営という概念 その46」母の介護 寝床から起き上がれなくなったときの弟の出張、その後。そして自分自身の老後のために、、、

ベッドの導入に向けて

今日、午前中から母の住まいに行き、弟と母の部屋の片づけをしました。それは以前から申し上げていたベッドの導入のためです。

かなり長い間、掃除もままならなかったため、多くの不要物があり、それをまとめていき、大きなものは外に仮置きし、4-5時間かけて大掃除と整理整頓を行いました。

結果的に、ベッドスペースは十分確保できたので、明後日介護施設のレンタルベッド担当者に来てもらうべく連絡をしました(返事はまだ)。

これで、大きく前進したという状況です。やはり弟と二人でやると思いのほか、こういう仕事ははかどるものでもう2、3日かかるかなと思ったのですが、意外に大きく前進できたという感じです。

片付けをしていると、、、

片づけをしているといろんなものが出てきますし、あるいはあれがない、これがないということも多く出てきます。

出てくるものとしては、亡くなった父の写真とか、読んだ本、私や妻が送った孫たちの写真や手紙、果ては母が若い頃の写真や手紙などなどです。
この辺は捨てることができず、ひとまとめにしましたが、見ていると時間がすぐ立ってしまいます。
私の子供たちが幼少の頃、父の誕生日に送った絵が出てきました。「おじいちゃん、いつまでも元気でね」というものやお酒が好きだった父へ、妻が書かせたのでしょう「おじいちゃん、お酒を飲み過ぎないようにしてね」という文句までありました。

父の写真も、まだ若く元気なころの写真を見ると、おとうさんも昔はりりしかったなあ、という思いもしました。

母の若い頃の写真

父と結婚したことで苦労した母としては、父と一緒の写真はあまり多くなく、40、50代のころ、職場の同僚との旅行の写真が多く残っています。また、古びたモノクロームの写真が出てきたのには見入ってしまいました。

母の独身の頃の写真でした。職場の多くの同僚らしき男性たちとの写真で、そこには父はいません。
少し前、ほんの1、2カ月前ですが「お父さんと結婚して苦労したけど、私はお父さんと結婚する前にもっと好きな人がいたんじゃから、、、」と母が独り言をいっていたのを思い出しました。
どの人なんだろうかと興味深く7,8人ほどいる男性の写真をまじまじと見ましたが、わかるわけもありません。
多少興味がないわけではありませんでしたが、母に聞くまでもないかとそのまま置いておきました。

また、その独身の頃の母の写真を見ていて思ったのは、子供の頃そういう写真を見たことを覚えていますがなんとも思わなかったのが、今見ていると母は結構可愛かったんだなあ、ということです。

それらの写真は、まとめて母に見せてあげました。
少し見せて、あとはゆっくり見るんだよ、と言って今日のところは帰ってきました。

動きづらくなった母について

また、ベッドの導入のために明後日には母の住まいに行きます。そして、明日から弟が出張なので、3日連続で夜、立ち上がれない母を起こしてトイレに行かせに行くつもりにしています。

また、朝と午後は福祉施設の方に来てもらって、朝は起こしてもらい、午後は一緒の時間を過ごすのと、一日は夕食の弁当を持ってきてもらいます。

帰り際、喧しく部屋の片づけをしていた二人の息子たちが、弟は用事で外出、その後私が帰宅するという形で、一人づつですが、いなくなるという寂しさを感じているようでした。

片付けの疲れを感じながらですが帰り道を歩きながら感じたのは、外への散歩がしにくくなってきている母に、もう少し家の外に連れ出す必要性が有るなということです。

福祉施設へのデイサービスやショートステイ、それに私も一緒に散歩や車でドライブに連れ出すようにしなきゃいかんな、と思いました。

この先へ向けて

今日は、部屋の片づけという大きな仕事が思いのほかはかどって前進しましたが、この先、ベッドの導入はまず急がなければと思います。
さらに母に施設へ行って話をしたりする機会を増やしていくこと、私も外出させてやるようにすること、などなど、これからもまだまだ介護は続きます。

「70歳の正解」和田秀樹(幻冬舎新書)
ここのところ、本当に介護に気がかなりいってしまっているのですが、もちろん今がある程度体制を整える重要な時だという認識は間違いありませんので、しばらくは気が抜けません。
しかし、自分自身のことも十分考えていく必要があると思っています。
この間、以前にもご紹介した和田秀樹氏の本を引き続き読んで老後や介護の勉強のつもりにしていますが(子供たちの受験のときにも和田さんの本にはお世話になりました)、介護に入れ込み過ぎるのでなく、楽しみながらも、自分自身の老後を意識して充実させていくことが非常に重要だという趣旨を書いていおられます。
今、「70歳の正解」(幼冬舎新書)を読んでいますが、この本も非常に滋養のあるよく考えられた本だなあ、と感心しています。
介護の制度のことなども具体的な記述があり、参考になります。
また、自分自身10年後に訪れる70歳に向けてどう生きていくことが大事なのか、についての記述も非常に共感できます。

介護に関しては、制度を十分理解し、過度になり、特に過労などになってしまわないように注意しながら、自分自身の老後を充実させていくよう、しっかりとやっていこう、と思います。そのための知識のために、和田秀樹本はまたしても有用だな、と思います。



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