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「賃金上昇は欧州でも想定以上」/欧州利上げも米国と同様と予想される、利上げと景気後退のジレンマ続く

欧州の賃金上昇

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、欧州の賃金上昇が想定以上で物価への影響が警戒されると述べたと、12/31付け(日本時間1/1)ロイターが報じた。

予想より速いペースで賃金上昇が進んでいる、現状10%と想定以上に進んでいるインフレに警戒しなければならないと語った、ということだ。

欧州もしばらく利上げ継続、景気後退とジレンマが続く

欧州のインフレも相当なレベルで昂進しており、ECBは利上げを継続している。
そして欧州のインフレも賃金の速い上昇を伴っているということが今回改めて報じられたということは、インフレはなかなか手ごわいということであり、欧州も利上げがかなりの期間継続せざるを得ないということと理解できる。

世界的に、利上げによるインフレ退治と景気後退のジレンマが深まっているということであり、経済情勢は予断を許さない。

国際金融スジはなお相場への甘い読みを維持、相場下落基調か

これまでも本コラムで論じてきたように国際金融スジはまだかなり金融市場に対し甘い読みを維持しており、今年の市場のスタートはまだかなり下落が見込まれるように思われる。



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