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「最近の世界金融の動き 日経の11/18の記事:カリスマ投資家、安定重視に エネルギー・中国株離れ/米四半期保有報告書を読み解く」を読んで

9月から現在までの相場大勢

9月のFOMCでは0.75%の利上げと先行きの利上げ観測について厳しめの議長コメントが出てこともあり、株式相場は日米欧中とも大きく下げた。
その後、雇用は消費者物価指数などの成り行きがピークアウトしてきている数値が出たことにより、相場は例によって戻してきた。
現在は、ニューヨークダウが33745ドル(これはかなり戻した感あり)、ナスダックは、11146ポイントとダウに比して戻しは鈍い。
日経平均は、26000円を切った10月初めから28000円近辺まで戻してきた。
Chinaは、香港ハンセン指数は、例の中共党大会の習近平の独裁体制強化を嫌気され、夏の22000超えから下落を続けた10月初めから1ケ月ほどさらに下落し15000を割る事態までになった。
しかし、このあとどういうわけか、戻して現在は17992とかなり戻している。

一昨日の日経記事「カリスマ投資家、安定重視に エネルギー・中国株離れ/米四半期保有報告書を読み解く」

このような大勢を俯瞰した上で、一昨日の日経の記事を見ていただきたい。

この記事では、世界的投資家、いわゆる国際金融スジを代表する投資家である、ウォーレンバフェット氏、ジョージソロス氏、デビッドテッパー氏の7-9月期の投資行動について分析している。

ジョージソロス氏、デビッドテッパー氏の両氏は、高騰したエネルギー関連株やChina株を手放し、ウォーレンバフェット氏はオイル関係のエネルギー関連株を保持している、ということだ。
その他の機関投資家も総じてChina株、エネルギー関連株を手放したところが多い。

金融ニュースを読むときの注意

このニュースのみを読むと、エネルギー関連株のバフェット氏を除いて考えると、利上げの続く荒れた相場が続く中でオイル関係及びChina関係はこれからも冴えない、売りの多い状況かもしれないという感じがする。
しかし、こういう記事を読むとき、注意しなければならないのは、既に日経などに掲載される記事は過去のものだということだ。
この記事にしても、既に7-9月期決算を2カ月弱経過した時点の記事だということ。

広範な情報に敏感になることが必要と思う

先ほど、冒頭で「9月から現在までの相場」で言及したように、既に2カ月弱で大きく金融の状況は変わっている。
特にこの2,3週間で、China株がかなり戻したことはかなり驚きだと思う。
同時に起こっていた政治インシデントとしては、バイデンー習近平会談が久しぶりに実現したことだ。何か密約の臭いがするのは私だけだろうか?

こう考えると、日経の情報もなんらかの意図が働いている可能性もある。年末にかけてChina株は戻す可能性が有るかもしれない。

中長期視点

もちろん、以上は少し短期の視点でのことであり、中長期的にはChina株が下落を続けるだろうことは変わっていないと思う。インテリジェンスを研ぎ澄まして見続ける必要があることは間違いないが、そこまでの変化が起こっているとは思えない。

そうであれば、短期的には、
China相場が戻す動きが多少ある中で、米国相場はやはり多少安定する方向で進みそうである。
日経は、Chinaが良ければ上がることは期待できないかもしれない。

あたらぬも八卦

以上、当たらぬも八卦の勝手な予想をしてみました。ご笑覧ください。



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