私、アリ食べた?!
レストランのオーナーの計らいでひとくちサイズの白・黒、2色の綺麗なチョコレートブラウニーを頂いた。お店でひと切れ食べたが、とても贅沢な味がした。『食べきれずに残した春巻きと一緒に後でたべよう!』ということで持ち帰りをお願いし、お店の方は丁寧にビニール袋と紙袋に入れてくれた。
数時間が経ち、部屋で宿題を始めた時、『あっ!そういえば、あの春巻きがあったなぁ』と、ふと思い出した。食品を長く放置するには暑すぎる気候のフィリピンで、食品管理は気をつけたい。さっさと春巻きを口にほうばり、次はブラウニーに手を伸ばした。やはりとても美味しい。何故か全部食べるのが惜しい気がしたので、ひとつだけ食べ、残りはそのままにした。
どのくらい経っただろう??
何気なくブラウニーをひと口食べた。ん?
『何か変だな』と思ったが全く見えていなかった。ただただ、直感が働き、”なんか怪しい”と感じた。案の定、目を凝らすと小さなアリが一匹、いや数匹動いているのを確認した。もう気付いた時はすでに遅く、口の中が気になったが、それよりも早くとっさにアリを振り払った。
一瞬、『捨てようか』とも思ったが、食べ物を粗末にすることに気が引けた私は、『放置していた私が悪いのだ』と思いなおし、水で洗って問題なさそうなのを確認して食べてみた。あとで気付いたのだが、ビニール袋の中にはアリの大群がいて、テーブルにもアリの行進が続いていた。
私は、”ぎょっ!”としたが、間違いなくアリを食べている。喉元をむずむずするのはそのせいか。『しゃーない、しゃーない不可抗力だ』と、私は冷静に自分を慰めて、それからというものの、甘いものは袋に入れて封をしている。ジップロックは最強だ。
アリの逆襲はまだまだ続く・・・
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