初めて買ったCD


 最近はネットで聴けたりする時代になりましたが年に数枚中古のCDを購入しています。

 そんな私が最初に買ったのはヴィルヘルム・フルトヴェングラーが指揮をしたベートーベンの第九交響曲のものでした。
 当時私が入手できる範囲では一番古い音源だった1942年4月にベルリンフィル交響楽団を指揮した時のものです。
 N響アワーで彼の特集をしていてそれを聞いたのがきっかけで運よく販売していたこのCDを買いました。
 当時は中学生でしたが戦時下の異様な緊張感の中で行われていたであろう演奏会の中でも何かを守ろうとして、というか己のテリトリーの中に悪いものを寄せ付けないぞという強い気持ちを感じて感じて感動したのを覚えています。

 生まれたのがもう少し遅かったら一体どんな演奏を残しているのか(若い頃のものは余り残っていないそうです)とか色々と考えを巡らせた1枚でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?