『佐久鉄道と小海線』を読んで感じたこと


『佐久鉄道と小海線』は昭和60年に中村勝也さんという方が書かれて株式会社櫟(いちい)が発行した本です。
 内容は、小海線の元になった佐久鉄道(小諸駅~小海駅)と小海北線として建設された小海駅~佐久海ノ口駅、小海南線としてされた小淵沢駅~佐久海ノ口駅間をめぐる推移と開通後の状況をまとめたものです。
 この本を買った当時小海駅の中にあった本屋さんで恐らくですが同年の
12月か翌年1月に購入した記憶があります。
 当時、元々貨物用だった土地を町が購入して駅、ショッピング、文化・公共施設をまとめた施設をつくって町の核にするという構想(station,shopping,culture の頭文字からSSC方式と呼ばれました)のもと、作られたのがアルルでした。
 お店の方が結構色々と揃っていて駅に着いてすぐにご飯を食べたり、食材や総菜を買って叔父や叔母の所へさっと行けて帰りは列車を待つ間に本を買ったり、かなり便利でした。待合室に入ってすぐの所に売店があって乗車前におやつやお茶を買って食べて小淵沢駅で急行列車を待つ間にうどんを食べたりするのが楽しみでした。
 でも今は小海駅の中のお店は本当に少なくなってしまい、駅前にあったお土産屋さんもこの前行った時は閉じてました。コインロッカーがあって松原湖や稲子湯に行ったり、硫黄岳などに登ったりする人が荷物を入れているのをよく見かけましたがその光景もなくなりました。
 この線をつくるまで、そして作った後の苦労、新しい街づくりをしていこうとしていた人たちの姿が書かれているこの本を読んで改めて何かしなければと思いました。
 ここは自分にとっては第2の故郷なので。


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