徒然物語108 深夜のテンション

「問題。

キスはキスでも、一人で黙々とするキスってな~んだ?」

「ええっ?何かな?妄想?」

「違います。」

「鏡の前での自主練?」

「違います!」

「う~ん、わかんないなあ~…」

「ヒント!身近にあります。」

「今ここに?う~ん、う~ん…わかった!さっき梅干食べてた先輩の変顔!?」

「残念!違います!こーたーえーはー…

ホッチキスでした~!!」

「な~んだ、ホッチキスですか!全然わかりませんでしたよ~」

「お前も、まだまだだな!」

「精進します!」

「うん、じゃあ、もうひと頑張り。明日の総会資料残り1,000部。ホッチキスで止めちゃいますか!」

「はい!」

只今、夜の0時過ぎ。

テンションがおかしくなり始めた二人のサービス残業は続く…




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