【憧れの女の子との再会！？】ライアー・ライアー　小説5巻　感想　

はじめまして、シノと申します。ライアー・ライアー5巻の感想を書いていきます。よろしくお願いいたします。

あらすじ

五月期交流戦を切り抜け、束の間の休みを満喫する俺・篠原緋呂斗に”特殊な決闘”の挑戦状が届いた。なぜか俺が学園島に来た理由を知る「彼女」を名乗る相手は、この決闘をクリアすれば自分に会わせてくれるという。状況の裏取りのため学長に相談したところ、なぜか俺はその流れで色つき星を賭けて彩園寺とこの”特殊な決闘”を行うハメに。決闘の内容は……恋愛相談? しかも恋のお呪いアイテムGETやギャルの悩みを解決しろだって!? でも勝負なら仕方ない、カンパニーの力を借りて7ツ星の力を……ってあの姫路さん、もしかしてちょっと怒ってらっしゃいます……?

ざっくり登場人物紹介

篠原緋呂斗（しのはら　ひろと）【学園島最強】
等級：7ッ星（島全体のトップ）。英明学園2年生。幼馴染と再会するために学園島に編入。とりたてて取柄はない能力は最低クラスのラノベの王道主人公。編入直後に当時学園島最強の更紗との決闘に運のみで勝利してしまう。能力最低であることを隠し偽りの学園島最強として、唯一持った演技力ととっさの機転を頼りにイカサマを使い勝ち抜いていく。

姫路白雪（ひめじ　しらゆき）
等級：5ツ星（アストラルにより昇格）。巨乳で銀髪で家事万能でスーパー美少女。緋呂斗が通う学園の学園長から派遣され同棲住み込みで働く。イカサマ組織「カンパニー」のリーダーで緋呂斗をサポートする。

彩園寺更紗（さいおんじ　さらさ）【女帝】
等級：6ツ星（各学園に数人しか居ないレベル）。赤髪ロングのいじっぱり系ヒロイン。学園島の元最強。転校初日の緋呂斗に決闘で敗れる。実は彩園寺更紗の影武者であり、正体がばれないように緋呂斗と共闘するようになる。

ざっくり要約（ネタばれあり）

緋呂斗が学園島に来た理由。それは初恋の女の子に合うためでした。

そんなある日、緋呂斗のもとに〈ディアスクリプト〉という決闘の挑戦状と、「その決闘をクリアしたら私に会わせてあげる」という謎のメッセージが届きます。
（本編には一切関係ありませんが、冒頭で白雪がえっちな挿絵とともにほほを赤らめ息を切らせながらゲームをするだけの描写がさしこまれていました。いいぞもっとやれ）
（ちなみに前巻までアストラルで大暴れしていた紬は学園島上層部の議論の末、英明学園理事長室の隣の空き部屋に住むことになりました。今巻冒頭でも超絶的な妹力を発揮し、お兄ちゃん（読者）をシスコン堕ちさせています）

〈ディアスクリプト〉はプレイヤー同士の決闘ではなく、ゲームマスターvsプレイヤーという構図で行う特殊ゲーム。今回、ゲームマスターはメールの差出人、プレイヤーは緋呂斗と更紗が指定されます。決闘は3本勝負で二人にそれぞれ勝利条件を提示し、先に2本先取したほうが勝ちとなります。勝利者は先のアストラルで紬が保有していた「紫の星」を手にすることができる。

そして、ゲームの内容は恋愛相談クエスト3本勝負。ミーティアというSNSアカウントに寄せられた恋愛相談を代わりに成就させるというものでした。ついにラブコメ要素をぶっこんでくれました。

最初の1本目は桜花学園（更紗の高校）の女の子からの依頼。同じ学園の藤代慶也という男子生徒（6ツ星。ヤンキー風の風貌で孤高の存在。近寄りがたいがその実力は確かで、【桜花の最終兵器】と恐れられるラノベ主人公のような生徒）に思いを寄せていました。新しく開店するケーキ屋で開店記念イベントの決闘が行われます。勝者には限定ケーキ及び限定プレート（恋愛成就のご利益があるらしい）が手渡されます。自分の代わりにそのプレートを入手してほしいという依頼ですね。それを持って告白しにいくということです。

• 更紗の勝利条件：プレートの入手

• 緋呂斗の勝利条件：更紗の妨害

そして始まった虹色パティスリー（決闘名）。大多数の参加者の中で更紗は圧倒的な強さで決闘を進行していきます。対する緋呂斗は実はスイーツ女子であった枢木千梨と共闘します。途中で依頼者の想い人である藤代慶也もイベントに参加していることがわかります。藤代は強面で近寄りがたい雰囲気ですが、実は優しい性格であり、同じく桜花の女子生徒を手助けします。そんなこんなで藤代とも協力することで、枢木の一撃必殺スキルの改良版にて一気に更紗を捲ります。緋呂斗と枢木はペアを組んでいたので勝者は緋呂斗＆枢木チームとなりました。

実は藤代は妹の誕生日に限定チーズケーキを買いに来ていたのでした（もはやヤンキーでもなんでもなくただのいい人）。緋呂斗は助けてもらった恩もあり、ケーキを藤代に手渡します。そして、そのやり取りの中で更紗がプレートを欲しがっていたことを知った枢木は、更紗にプレートを手渡します（枢木はただのスイーツ好きなので限定プレートには用はないとのこと）。変則的ではありますが、更紗がプレートを入手したので、1本目は更紗の勝利となりました。
後日談ですが、依頼者の女の子から藤代は桜花の近くでたむろしていた素行の悪い生徒たちから桜花の生徒を守るために不良のような格好をするようになったと聞かされます。藤代さんマジカッケェっす。

恋愛相談クエスト2本目は我らが浅宮七瀬たんからの依頼！
依頼内容は榎本進司との心理的距離を可能な限り近づけたいというもの（最高かよ）。

• 緋呂斗の勝利条件：デートのお手本を見せつける

• 更紗の勝利条件：緋呂斗の妨害

緋呂斗は白雪と、緋呂斗が誰とデートをするかという話になり、そこでなぜか偶然乃愛からの着信が入る。緋呂斗は乃愛にデートの振りをしてほしとお願いしますが、顔を真っ赤にした乃愛からまさかの拒否。責められるのには弱いんですね。
そして、一番近くにいるのに、名前を挙げてもらえない白雪の嫉妬ファイヤーが燃え上がり、昂った白雪は緋呂斗に抱き着いてしまいます（こういうのでいいんだよ）。

緋呂斗＆白雪、榎本＆浅宮のダブルデート当日。白雪の可憐な私服姿に心を撃ち抜かれる緋呂斗（たぶん最初のカラーイラストのやつかな？）。
内容は割愛しますが、手をつなぐ、食べさせあいをする、観覧車でハグなどの達成条件をなんとか遂行していきます。そして、七瀬＆榎本も同様にこなしていきます。このときの七瀬がめっちゃかわいかったですねえ。そして、最後の観覧車にて七瀬から榎本から告白めいたことをされたと報告を受けます。
ついにくっついたか！？と思たのもつかの間、榎本から緋呂斗に「これでいいのだろう？」というライン。榎本は千里眼（笑）らしく七瀬の依頼もお見通しだったみたいで、すべて看破したうえで七瀬の思うとおりにふるまっていたのですね（これでいいのだろう？じゃねえんだわ。はやくくっつけや）。
さらに、「浅宮七瀬と榎本進司を見守る会」なるライングループが存在していることも明らかになります。グループ人数が少なくとも33人以上いることも分かりました。めちゃくちゃ見守られてるやん。

恋愛相談クエスト3本目は前巻で登場した新キャラ、ダウナー美少女・皆実雫ちゃんから。依頼内容は「モテすぎて困っているからなんとかしてほしい」というもの。

• 勝利条件（共通）：雫の悩みを完全に解決すること

女の子好き＆目立つことが嫌いな雫は、学園島最強という今一番ホットな男でどこにいても目立つ緋呂斗との相性はかなり悪かったようです。
雫に近づけない緋呂斗はカンパニーの助けを得て雫をストーカー尾行。尾行した先には更紗も居て、雫が勝てばもう近づかないことを条件に3人での決闘をすることになりました。
実は、雫は中学生時代は無敗を誇る元最強。当時は純粋に勝つことを楽しんでいましたが、周囲の目が変わるったことをきっかけに冷めてしまったと。学園島への編入は決まっていたので、かわいい女の子が多い聖ロザリアへ行き、あえて目立たない成績を残していました。
そんな彼女もこの決闘だけは本気で取り組んでいたましたが、緋呂斗＆更紗のコンビには勝てませんでした。この敗北が彼女のくすぶっていた闘志に火をつけたようでした。

結局、彼女の本当の悩みはアストラルでチームを組んだ霧谷と久我崎からの勧誘をやめさせてほしいと判明しました。緋呂斗は霧谷、更紗は久我崎にそれぞれ雫の勧誘をやめるように交渉しに行きます。霧谷はすでに彼女への興味を失っておりあっさり解決、逆に久我崎は勧誘をやめる代わりに更紗と決闘してほしいとしつこく食い下がったので交渉に難渋したご様子。
先に解決させた緋呂斗が3本目の勝利者となったため、紫の星は緋呂斗が入手。これで色付き星を4つ所有することになりました。

そして、このディアスクリプトを仕掛けた張本人のもとへ。送られた座標に到着すると、美しい美女が緋呂斗めがけて飛び込んできました。慌てる白雪＆更紗。緋呂斗本人もびっくり。それもそのはず、飛び込んできたのは探していた女の子ではなく、実のお姉ちゃんでした。

緋呂斗の姉、篠原柚葉は学園島管理部に所属しているエリート中のエリート。学園島在籍中は一ノ瀬学園長とともに英明学園の黄金時代を気づいたそうです。そんなお姉ちゃんの今回の騒動の目的は、強い人の決闘をみること。今回接触した生徒たちは、お姉ちゃん曰く今後大きく飛躍する可能性があるから夏のイベントはもっと盛り上がるよと。この女ただの決闘ジャンキーだった。
緋呂斗は憧れの女の子と再会できず残念そうでしたが、柚葉から最後に一言
「とっくに再開してるよ？ずっと探してた、初恋の幼馴染」

感想

今回はラブコメ要素多めでかなり面白かったです。雫がめっちゃいいキャラしてます。女の子同士の絡みなんてなんぼあってもいいですからね。もっとやってください。お願いします。

次回は波乱になりそうな夏のイベント編ですかね？役者は出そろったということでしょうか。楽しみにしています。