浄化作業でもある
写真集を買った。結構高かった。重量も結構ある。
すごく面白い。一ページ捲るごとに、色んな感情が生まれてくる。文字は何も書いてないけど、一ページを読むためにかける時間は、活字本よりも多い。
でも、正直何も分からない。感想を求められても、大したことは言えない。「すげー」とか「なんか、良いわー」的なことしか言えない。
ただ、想像するのが面白い。
この写真はきっとこういう場面で、こんな思いで撮ったんだろうな〜的な撮影者側の思考を想像してみる。この写真で何を伝えたいのか? 何故、この写真が選ばれたのか? 他の角度や露出ではダメだったのか? 色々と考えてみる。
それとは別に、この写真から始まる物語を想像してみることもある。この写真から1本の映画を作るとしたらどんな作品になるだろう? この写真は序盤のシーンなのか、それともクライマックスなのか? 考えれば考えるほど面白くなる。
この楽しみ方が、合っているのかは分からない。そういう問題ではない気もするけど……。他の人はどんな風に写真集を見ているんだろう……。
そもそも、以前は写真集など買うことはなかった。ただ、4〜5年前にカメラを購入し、自分で写真や映像を撮るようになってから、写真集を買うようになった。最初からは「プロの撮影した写真を見て勉強しよう」と思っていたが、あまり勉強にはならなかった。ブレブレの写真や全くピントの合っていない写真など「この写真のどこが良いんだろう?」と思うものばかりだった。たくさんの写真集を見るにつれて、自分なりの楽しみ方を見つけ、そこからは「勉強しよう」という意識は無くなった。
ひとつ学んだ事があるとすれば「自分が撮りたい写真を撮るべきだ」ということくらいだ。
写真を撮り出して5年程経つが、自己満だけで誰かに見せることはなかった。このnoteを書き始めて、記事に写真を添付できると知った時、「やっと出せる」と嬉しくなった。毎日、記事を書くのも楽しいが写真を選ぶのも同じくらい楽しい。
まだまだ、ストックがあるから全部浄化してあげたい。
ただ、noteに添付するとトリミングされて元の写真よりも小さくなってしまうのは、少し悲しい。
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