状況判断③

第3問の解答

状況をおさらいしましょう。

ルール
30000点持ち赤2枚ずつあるイーハンありあり
順位ウマ2着0、3着-20

オーラス
自分親番36000点
南家25000点
西家29000点

5巡目門前で発ドラ3のリャンメンテンパイ。無難にダマ?先制リーチ?

という問題でした。

答えは先制リーチです。かっぱぎに行きましょう。※このかっぱぎリーチにおいて少し状況が違うだけで打たない方が良くなりますがそれは後ほど解説します。

まずダマテンにしている場合他2人の麻雀はどうなりますか?当然自分の手を真っ直ぐアガリに向かう打牌をします。そこに自身のアガリ牌があればアガることが出来てトップになります。ただ麻雀は要らない牌を切って当たる確率のほうが低いです。もしそこで当たることができなかった場合はテンパイを入れられて追いつかれてしまいます。

しかしこちらが先制でリーチと言うとどうでしょう?子供2人は要らない牌を切れなくなります。少なくとも真っ直ぐな打牌が厳しくなりますね。
南家はラス目ですので-20の馬をかぶることになるので押し気味な打牌になることは想定できますがそれでも真っ直ぐ打つ可能性は下がります。仮に真っ直ぐ打ってきた場合はこちらがリーチをしてもダマでも打牌が変わりませんからリーチをしておいたほうが得になりますよね。

西家はどうでしょうか。西家は現状2着目でもし親リーチに放銃するとラスになる可能性が高いためかなり押しづらくなると思います。よほど手が整ってないかぎり西家は降り寄りの選択になると思います。

つまりダマテンの場合自由に打つ2人の敵がいます。しかし先制リーチをすると敵が1人になる確率が高くもう1人に対してもかなりアドバンテージを取れます。

先制リーチは偉い。の格言はその通りですがこの状況のオーラスにおいては先制リーチは超偉い。に昇格してるでしょう。

たまには南家のゼンツ、追っかけリーチに放銃して2着やラスを引くこともありますが長い目で見たら得をしそうなことは感じられると思います。

では※について考えてみましょう。

持ち点の配分は変わらず14巡目ならどうでしょうか?

この段階ならダマテン一択かなと思います。この巡目だと先ほどの5巡目と違ってもうすでに他家がテンパイしている確率が上がっているしリーチを打っても押し返される確率も上がっています。リーチを打って先ほどのアドバンテージと思われるものがあまりありません。もう一つ流局があります。あと4巡で流局してトップです。ということは自分はアガらずとも降りを選択することができます。巡目が経てば経つほどダマ寄りになると考えて問題ないかなと思います。

では持ち点を変えてみます。
自分親番40000点
南家23000点
西家26000点

今回は先ほどと比べると西家のマンガン出上がりが届かなくなりハネマンツモの条件になってます。このように下の条件が重くなると自分はデバサイを打つことの罪が大きくなります。何巡目であろうとテンパイから降りを選択しなければいけない幅が広がります。なのでいざとなった時降りを選択できない状況にしてしまうことを避けたいです。

状況判断はオーラスに近くなればなるほど難しくなります。少しの状況の違いで自分が全く違う行動を取らなければいけないなんてこともよくあります。

この状況はこうだ!という引き出しの数を増やすことが雀力向上になります。なんとなくリーチしよう、なんとなくダマにしようと思って打っている人と状況判断が出来て適切にリーチとダマを使い分ける人とでは雀力に差が生まれてますね。

今回の問題の解答は先制リーチでした。


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