“公園の父“本多静六から学ぶ、金や名よりも文化を残すこと

2023年4月25日 11:42

本多静六：投資家だけでなく、公園の父としての偉業

本多静六は、投資家としてだけでなく、日本の公園の父としても知られる偉大な人物です。彼は、後藤新平の友人であり、その言葉「金を残すは下、名を残すは中、人を残すは上」からさらに一歩進んで、文化を残すことの重要性を考えました。

日本では、明治維新後に公園が広まりました。それまで庶民が利用できる公園は存在していませんでしたが、欧州を参考に、市民の日常生活を充実させるために公園が都市に計画的に作られました。

本多静六は、日本初の西洋型公園である日比谷公園を設計しました。当時は、花や植物を植える西洋公園の文化がまだ馴染んでいなかったため、彼のアイデアは多くの批判にさらされました。

彼は、日本全国で数百以上の公園を設計し、奥多摩や秩父などで植林も進めました。

明治神宮の森も、本多静六の設計によるものです。彼は、人の手が加わらない天然更新される森を考え、その変化を時代とともに記録しました。

本多静六は、大学引退後に資産のほとんどを匿名で寄付しましたが、その詳細は資料に残されていません。しかし、彼は公園（文化、価値観）や書籍（知恵）といった形で大量に文化を残しました。

彼は、「人生最大の幸福は、職業の道楽化」と語りました。道楽化とは、他人が作った仕事ではなく、自分自身の内発的動機から仕事を定義し、仕事を生み出すことです。自分の情熱や興味を追求することで、自分だけの道を切り開くことができます。

本多静六の人生は、金や名誉だけではなく、文化を残すことの価値を示しています。私たちも、彼のように自分の人生で何を残したいか考え、社会に貢献できる方法を見つけることが大切です。

本多静六は、当時の常識にとらわれず、自分の価値観を大切にして新しい文化を創り出しました。私たちも、周囲の意見に流されず、自分が信じる道を進むことが重要です。

彼は、資産を使って公園や書籍を残すことで、次世代に文化や知恵を伝えました。私たちも、自分が持っている知識や経験を後世に伝えることが、社会に貢献する方法の一つです。

本多静六は、投資家としてだけでなく、日本の公園の父としても偉大な業績を残しました。彼の人生は、金や名誉を追求するだけではなく、自分の価値観に基づいて文化を残すことの重要性を教えてくれます。私たちも、彼のように自分の道を切り開き、社会に貢献できる方法を見つけることが大切です。