6/14 関東オークス、兵庫ダービー

関東オークス
全頭診断を。

1番 ワイズゴールド

留守杯日高賞の逃げ切りはなかなかの内容だった。自分の形で競馬ができなかったのじぎく賞も脚は使えており、この馬なりに力をつけている。ただ、終いが甘くなるところから2100mは本質長い。遠征続きで追切からは上積みはなさそう。

2番 サーフズアップ

終いが安定しているのが強みだが、桜花賞のあたりから追走力にも進化が見られ好位の一番いい位置取りがスッととれるようになった。それが東京プリンセス賞で最大限に発揮された。スムーズに競馬ができたのが最大の勝因ではあるが、かなり力をつけている。折り合いに不安がないので距離は問題ないはず。ここに向けて最終追切は楽に49秒台が出ており万全の仕上がりで挑める。

3番 クレメダンジュ

ちょっと勝負所でずぶさがあるタイプだが、そこを乗り越えると長く脚が使えるいかにも中長距離タイプの走り。前走は強かったし、新馬戦ではコンティノアールの2着。力はある。相手が上がって追走ペースが上がるここは勝負所がカギを握りそう。そこをクリアなら上位争いは可能。坂路は動かないタイプだが、今回は過去一番動けた。良化は十分に感じられる。

4番 フークエンジェル

東京プリンセス賞で追走に苦労していた点がちょっと気になる。脚は使えていたが・・・。交流重賞ではついていくのが精いっぱいになりそうな感じを受ける。ずっと使われており追切では現状維持が一杯というところはある。苦戦は覚悟。

5番 スギノプリンセス

東京プリンセス賞はかなり期待していたのだが、勝負所で砂を被ったことでレースをやめていた印象が強い。難しいところがさらに出てきているのが不安。揉まれない形ならもう少しは変わりそうだが・・・距離は延びていい走りをしているし、追切の動きは更によくなったし、見限れないところはあるが。

6番 ベストホリデー

東京プリンセス賞もこの馬なりに脚を使っていたし、力は少しずつつけている印象があるが、ここでは追走でいっぱいになりそうな印象。追切もそこまで負荷がかからず、上積みもそこまでなさそうなので経験を積む場に。

7番 マルグリッド

ル・プランタン賞で馬体重を大きく減らしながら長く脚を使って勝った経験が生き、馬体重が戻ったのじぎく賞は脚の持続が目立ち2着。かなり力をつけているが、再びの輸送で馬体重の心配は強い。追切はよく動けているしデキはいいので、このメンバーにどこまでやれるか。

8番 コアリオ

東京プリンセス賞が勝負所で後退したところを見るとまだ一線級では力が足りない印象を受けた。追切は悪くないが、ここは経験を積む場となりそう。

9番 メイドイットマム

桜花賞の圧倒的な瞬発力での圧勝を思うと、東京プリンセス賞は確かに最内枠でスムーズな加速ができなかったところはあるが、残り50mでじりじりとした伸びになったのが気になるところ。これを見ると距離が更に延びるのは不安材料となる。最終追切で49秒台がしっかりと出ており、ここ目標に万全の仕上がりではあるので、能力で距離を克服できるかがカギになる。

10番 パライバトルマリン

トビが大きく、瞬間のギアチェンジよりも長く持続した脚を使えるタイプ。2戦目は出遅れてスムーズに走れないのがこたえたが、前走はハナに立つとブライアンセンス、サンライズフレイム相手に堂々と押し切る強い競馬。7時計も優秀でレベルのかなり高い走りといえる。前に行ければ操縦性も十分にあるし、距離はこなせそう。中間はソングラインの追切パートナーを務め互角に動けていたのもいい。出負けさえしなければ能力で押し切るシーンも。

11番 メイショウオーロラ

2連勝がセンスにあふれる走り。兵庫チャンピオンシップはミトノオー相手についていく展開でかなり厳しい形に。それでも3着は確保したし、いい経験になったはず。CWでの追切ではラスト1ハロンをしっかりと伸ばせる調教ができるので、好位から溜めを利かせる形ならもっと走れると思う。その形を取れれば勝ち負け。

12番 マインドユアミモザ

経験は豊富だが、自己条件でも苦戦の現状では・・・厳しい。

13番 フェブランジェ

中山ダート1800mで連勝。決して勝負どころでの反応がよくなく、どちらかといえば前向きに走っていない印象があった。それを踏まえて今回はブリンカー着用。一気のペースアップに対応できればというところ。追切の動きはよかったので、そこのクリア次第。

ということで印にすると
◎パライバトルマリン
○メイショウオーロラ
▲メイドイットマム
△サーフズアップ
△フェブランジェ

パライバトルマリンは自分の形で一番運べそうで2100メートルでも早め先頭から押し切れるイメージが沸く。追い切りも相当に良かったからここから。

メイショウオーロラの前走の経験が生きると優位な立ち回りができると思うのでこれが対抗。

メイドイットマムは距離さえこなせば一発あっていいはずなので外からスムーズに動いて変わり身を見込んで▲

サーフズアップも上手くロスなく回れればチャンスはある。フェブランジェは勝負どころで動けるかはやはり鍵になる分ちょっと評価を下げて押さえまでに。

兵庫ダービー

こちらも全頭診断を。

1番 グロリアドーロ

菊水賞が早めに動いたもののまくり切れず最後少し甘くなり5着。前走はスタート直後に引っ張って位置を下げて、踏んでいくときもスムーズではないところがあり3着。着以上に力を出し切れていない競馬といえる。スタミナはあるしもっと積極的な競馬ができれば変われる余地がある。そこで吉原寛人起用。追切も中間49秒台が出ていたしかなりの仕上げにあるからうまく仕掛けがハマればチャンスはある。

2番 ヒメツルイチモンジ

園田ジュニアカップ3着の力はあるが、その当時から勝負所の反応の悪さが気になっていたが、ここに来てもそれが解消されていないのが現状。のじぎく賞の5着もそれが影響してのもので、一線級相手になるとどうしても現状では分が悪い。追切ももっと3ハロン目の時計が出る馬だと思うので、ちょっと厳しいとみる。

3番 カタラ

遠征競馬でも馬体重が増えた前走はその点はよかったもののスピードについていけないところがあった。距離は延びてこそのタイプではあるが、ここでは実績からも見劣りがあるのは否めない。追切は今までで一番負荷をかけていい時計が出ており、状態はよさそうだが。

4番 グディカンワル

順調さを欠いているし、これが重賞初挑戦。自己条件でも通用のめどが立っていないので、ここは経験を積む場に。追切は50秒台が出て仕上がりはいいが。

5番 カレーパン

デビュー時からずっと強い相手と戦い続けじわじわと力をつけてきた。初重賞挑戦がダービーでも格で見劣る感じがない。2走前の1870m戦では3.4コーナーの反応がかなり良く抜け出していた内容が秀逸。前走は前半力んだ分の2着。取りこぼした前半フワッと追走できるのが重要なところがあるが、逆に強いメンバーのほうがそこをクリアしやすそう。追切も今までで一番の負荷で2週連続いい時計を出せた。当たりの柔らかい田野は魅力に感じるし、一発の魅力はこれ。

6番 スマイルミーシャ

菊水賞で-20キロというのに驚かされながら最後まで詰めて2着。改めてこの馬の能力の高さを示した。続くのじぎく賞が3コーナーから楽に動けて力の違いを見せる圧勝。やはり世代最上位の存在に変わりない。瞬発力もしっかりとあり折り合いもすぐつくのもいいところ。今週は50-36の時計が出たし仕上がり万全。ベラジオソノダラブを見ながら運び、菊水の逆転は十分できるはず。

7番 サインボール

中央挑戦など経験は豊富。前走はそれなりに脚が使えていたがかなり差はあった。追切は自己ベストでかなり仕上げてきたが、ここでは力不足は否めない。

8番 ビキニボーイ

前走はゲートが決まったほうでうまく流れに乗れた分3コーナーから凄い脚が使えて圧勝。2分4秒台の時計もとても優秀で中央新馬勝ちの力を存分に示した。ただ、菊水賞も含め、兵庫の重賞では全部出遅れている。今回もゲートは鍵になる。赤岡修次さん起用は十分勝負気配があるし、追切もよく動いたのでゲートだけ。流れにさえ乗れれば勝てるチャンスもある。

9番 ムーンローバー

中央挑戦の2走前が生きて前走はよく頑張った。しかし、かなり差はあったし、園田ジュニアカップも差がある4着で当時よりこの馬なりに力をつけたとはいえど上位との差は埋まってはまだないか。追切はもう少し5ハロン目が速いほうがよかっただけに上積みもそこまでなさそう。厳しいか。

10番 オオエアクティブ

新馬戦でアドワンに先着。37.9の上がりを使ったときにすごい能力を感じた馬。長期休養明けからじわじわと力をつけて前走は交流戦でかなり長く脚が使えて快勝。いい内容だった。トビ、馬体の造りは中距離向きと思っているところがあり、この挑戦は魅力。岡部誠さん起用も勝負気配ととらえていい。追切も5ハロンからしっかりとやれてさらに状態は上向き。折り合いはつくのでそこも魅力。チャンスはある。

11番 オキザリスレディー

メンバー唯一の門別デビュー組ではあるが、遠征の重賞ではかなり苦戦している現状。短距離向きの印象もあるだけに距離も厳しそう。追い切りは動いたがここは厳しい戦いに。

12番 ベラジオソノダラブ

今年に入り兵庫ユースカップが早め先頭から37.8の上がりを使って押し切り。菊水賞はスピードに任せて逃げて溜めが利き押し切り。兵庫チャンピオンシップはミトノオーの作る厳しい流れについていって結構な勝負ができての5着。走り方を覚えてきて素質を遺憾なく発揮できるようになった。1870メートルも2回目で追い切りの感じはとてもよく前回より5ハロンの時計を詰め64秒台で
万全。あとは多分スピードでハナに行くから目標にされて早めに動きそうな馬が多い分がどうかだけ。

ということで
◎スマイルミーシャ
○ベラジオソノダラブ
▲カレーパン
△グロリアドーロ、ビキニボーイ、オオエアクティブ 

大方はスマイルミーシャとベラジオソノダラブの一騎打ちになりそうで、この2頭の力は五分。目標にして動ける分と状態面の上積みを考えてスマイルミーシャを上にとる。

ベラジオソノダラブも当然勝ち負けになるはずでいい勝負が見たい。
 
溜めに溜めるといい展開になる可能性があるカレーパンには一発の魅力がとにかくあるので大逆転も少し考えている。

グロリアドーロは吉原寛人さんマジックがどこまで炸裂するか。1番枠をどうするか。ビキニボーイはゲートだけ。オオエアクティブは素質でどこまで太刀打ちできるか。

いずれにしてもとてもいい勝負が見れそうだ。


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