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パンに魚が?! フィンランドの郷土料理【YUKI】
長らくnoteの更新が空いてしまいましたが、フィンランド好きのみなさんから頂いた貴重なアンケートは、メンバーの時間が取れる時に少しずつ編集作業を進めています。亀の歩みかもしれませんが、一歩ずつ着実にやっていますのでご安心下さいね。
Moi!Suosikkisiのキッチン番長のYUKIです。お久しぶりです!
今日はフィンランドの伝統的なライ麦パンの一つでもある「カラクッコ」について作ってみましたレポートを書いてみたいと思います。
寒冷地のフィンランドは小麦の生産には適していないため、寒さに強い種類の穀物、ライ麦を昔から広く育てて人々は主食としていました。
ライ麦パンの種類
フィンランドでは、ライ麦を主に使ったいろいろなパンが食されています。
ベーカリーに行くと棒に吊るされて売られていたりする穴あきのルイスレイカレイパ、クリームチーズやバターのせて美味しいクリスピーなナッキレイパ、モルトシロップの甘さが好きな方も多いずっしりしたサーリストレイパ、スモークサーモンをのせたりして北欧のオープンサンドとしてよく食べられるルイスリンプ、クリスマス時期にいただくキャラウェイやフェンネルの香りを楽しめる甘いヨウルリンプ、そしてフィンランド好きさんには説明不要のお馴染みのカレリアパイなど、幅広くライ麦が多用されたパンが存在します。
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私個人的にもフワフワした白いパンより、ミネラルや食物繊維が豊富で、噛みごたえや力強い麦の味を楽しむ事ができる、ずっしりしたライ麦パンが大好きです。そんなフィンランドのパン文化はかなりお気に入りでもあります。
フィンランドの中でもライ麦パンの特色は、地域性があり、硬めでシンプルさを好む西部に対して、重量感としっとり甘さの効いたものを好む東部。東西で特色があるのも興味深いですね。
私も食べた事がないフィンランドの食文化はまだまだたくさんありますが、ライ麦を使ったパンの中でも、ずっと前から作ってみたかったのがカラクッコ!
パンの中に魚を入れて焼くフィンランドでも東部のサヴォ地方に伝わる郷土料理に挑戦してみました。
カラクッコとは?
由来は諸説あるそうですがカラクッコとは、フィンランド語でカラ🟰魚、クッコ🟰雄鶏を意味します。鶏が卵を温める姿に見えるとか?見てくれがどっしりしているからでしょうかねぇ?
森林面積も広大なフィンランドの木こり達が、携帯していた食事だそうです。
日本人ならお米と魚・・・シャケのおにぎりと言ったところでしょうか。
カラクッコの材料
◉ライ麦
◉薄力粉
◉水
◉塩、胡椒、片栗粉
◉小魚(ムイック🟰コクチ
◉ベーコン又は豚のスライス
◉ディル
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さあ、作ってみましょう!
カラクッコは発酵させないので、生地作りは粉類を水と混ぜてただ捏ねるだけ。
ある程度生地がまとまったら少し休ませます。(レシピ以外に東部の味に近づけるように、少しモラセスシロップを使って色味を出しています)
次に麺棒で丸く具材を入れても覆えるくらいの大きさに伸ばします。
通常具材にはムイックと言う淡水魚の小魚を使いますが、日本では入手できない為、ワカサギで代用します。ワカサギの頭と腑を取ったら塩、胡椒で下味をつけて、水分が出るのをまとめるために、片栗粉をまぶしてディルをちぎって混ぜておきます。
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生地を伸ばしたらワカサギを包むように豚スライスを敷きます。
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俵形にライ麦生地で包んで成形したら230℃のオーブンへGO!
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カラクッコは本来かなり大きめの塊に作り、1kgくらいの重量のため焼き時間に5時間超を要する代物ですが、簡単に焼けるめいらみさんのレシピを参考にさせていただきました。
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カラクッコってどんな味?
最初は、ワカサギの少し生臭い感じとライ麦の香りが口の中でプチパニック。
でも、だんだん食べ進めていくうちに、むむっ(・ω・)
ディルが良い繋ぎになっているぞ!なんだかクセになりそ〜。
塩気が立つけど、お食事パンとしてワインにも合いそうな気がする!
私にとっては未知との遭遇でしたが、カラクッコは好きなフィンランドパンの一つになりました。
腕試し!?
先日、友人を介してオウル大学院から地元の教育現場にインターン実習に来ているNooraさんと、東北大学に留学中のElinaさん達とお会いする事が出来ました。
これは私の腕を試すチャンス!?
願ってもない機会、友人に感謝しかありません!
お好み焼きWSに招待されて、試作2回目のカラクッコを果敢にも持参しました。
聡明な二人からフィンランドの話を聴きながら濃厚なひと時を過ごしたひと時♡
Elinaさんのご家族がラップランドに所有するサマーコテージから見えるオーロラの美しさったら・・・いつかはこの目で瞬く光に満ちた大海原を見上げたいなぁ。
いろんな話をしながら盛り上がった会は、Nooraさんにとって初カラクッコだったそうです。フィンランドではメジャーな伝統料理と思っていた私は拍子抜け・・・。
Elinaさんはおばあちゃんの味だ〜!と喜んでくれました。
二人ともフィンランドに行く機会があったらクオピオに行って食べてみて!
と勧めてくれました。
カラクッコって、意外と地域色が強いパンだったのですね。
誰でも気軽に買えるものではなく、物産展で売られているくらい希少性があるものだと現地在住のフォロワーさんが教えて下さいました。
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日本と同じように南北に長いフィンランド。
それぞれの地域に伝わる郷土料理も数多くあるはずです。
ゆったり旅行できる日が来たら、バックパッカーでホームステイしながらそれぞれの家庭に伝わる食文化を教わりながら、フィンランド流「突撃!隣の晩ごはん」(見てた世代じゃないけど)をやってみようかな(笑)
巨大しゃもじを持参するべきか、巨大ククサを持参するべきか・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
今回も最後まで読んでいたいただきありがとうございました♪
キッチン番長に挑戦して欲しいレシピがありましたら、是非コメントくださいね(^o^)/
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