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12/13 Thu. ユバ農場1日目 井戸水うま

朝、6時半にバスターミナル着。がらんとした、小さなターミナル。6時20分発の路線バスをのがした。タクシーに乗るか、しばし迷う。すっと目の前に止まった、まだ若いタクシーの運転手に話しかけると、弓場農場までは60レアル、次のバスは11時半とのこと。うーーーん、と考え、おなかもすいているおしりは痛いし、タクシーで行くことにする。

運転手のお兄さんは、10年ほど日本にいた経験があって、それでバスターミナルに突っ立っているわたしが日本人だとすぐわかったらしい。町を出ると、あたりはゆるやかにのぼったりおりたりする草原が広がり、牛や馬が放し飼いされている。空は朝焼けのむらさきと橙色。とてもきれいな景色だった。

大きな道路をそれ、赤い土のみちを入っていくと、ひらけたところに出た。弓場農場の食堂の前。7時。あいさつをすると、朝ごはんをすすめてもらったので、ありがたく頂く。白米、塩漬けの焼き魚、梅干し、ねぎの味噌汁、ゆで卵。会話は日本語だし、お米はおいしいし、急に日本に来たようだ。外に見える花があたりまえに極彩色で、それだけがブラジルらしさを保っている。井戸水が、つめたくおいしい。

その後、作業着を貸してもらい、庭仕事に出た。弓場には出荷用の畑と自家用の畑がある。出荷用はオクラやグアバ、マンゴーがぴしっと整列する大きな畑。自家用はネギ、もろへいや、ルッコラ、バジル、なす、などの日々の野菜が栽培されている。1時間半ほど収穫をしたあとは、三脚にのせて台所へ運ぶ。野菜たちをじゃぶじゃぶ洗い、たんたんたんと切っていく。

11時半、昼食。米、味噌汁、サラダ、モロヘイヤのおひたし、茶わん蒸し、かぼちゃと牛肉の炒めもの。サラダのドレッシングが、みじん切り玉ねぎにオイル、酢とすこしカレー粉を混ぜたもので、とてもすき。

洗い物などした後、シャワーをあびてお昼寝をした。

14時頃、台所に呼ばれていくと、なにやら白身魚をミンチにしていた。ティラピアという川魚を、すり身にしてお正月用のさつま揚げをつくるそうだ。大きなレジ袋2つ分くらいのティラピアをミンチ機にかけ、白ワインとみりんを混ぜて練る。片栗粉代わりのコーンスターチをつなぎにいれる。しばらく寝かせた後、丸いボール状にして揚げる。しっかり魚の味のするさつま揚げ。揚げたてはおいしい。

17時頃からは夕食の準備を手伝い、18時15分、夕食。食事の前には黙祷が行われる。自家製パスタ、ミートソース、たっぷりのフレッシュバジル。バジルは、緑のものよりむらさきの方が味が濃くておいしい。

20時、お風呂。共同浴場があって、まきでお湯をわかしている。2月にブラジルに来て以来、10か月ぶり。力が抜けた。

お風呂上りに、アトピーにいいよと言われたアロエを塗ってみる。むちむちとした太目のものを探してきて、両端のとげとげを切り落とし、半分に割る。ひやひやぬるぬるして気持ちがいい。なんどか塗ると、ほてったかんじがなくなってさらっとした。薄いまくで保護されるかんじ。

22時頃就寝。長いことバックパッカーしているお姉さんと、ワーホリをしたあとこちらに3か月来ているお姉さんと同室。今いる旅行者は、私含めた3人だけ。

サポート頂くと、家に緑が増えます。たぶん。