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VI.調香室 Śūnyatā スニャータ

調香室 Śūnyatā スニャータ:
サンスクリット語表記を選んだ。意味は[からっぽ、空 ku、実体がないこと、ゼロ、無]。
私が調香したいものは、流行や自己表現のために纏うファッションフレグランスではない。効能を謳うアロマテラピーではない。芸術表現とも違う。微かで尊い、香りの力を如何にしよう。香りの力を探り、楽しむための実験室。それこそ私が欲しかった場所。

「Śūnyatā」は、命の在り様を説く。命は渦に浮かぶ刹那の泡。掴もう、掴もう、と人は皆手を伸ばして探り続けるが、それには実体はない。現れては消える、渦を作る流れと変化し、移ろい、繋がる。それが生命の実体。人は様々な過不足を嘆くが、今日も、今からでも、ゼロになることができる、またゼロからすべてを生み出すこともできる。
『香りの不思議な力を理解したい』それは当初、既存の科学/化学、神経科学の手法で切り込めると思っていたが、そうではなかった。なぜ感覚があるのか、感覚とは何なのか、生命、意識とは? 謎を探れば探るほど深くなる。

個人調香 Perfumery ・香りの体験 Olfactory experience

専用サイト構築中(2018.10.11現在)

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