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今、値上げできる美容クリニック、できない美容クリニック
インフレには良いインフレ、悪いインフレがあります。
良いインフレは需要が増え、消費が拡大することで物価が上がりますが、今、全世界で起こっている「コストプッシュインフレ」は生産コストが上昇(今回は特にエネルギーコスト上昇や半導体不足などで生産コストが上昇)することで物価が上がる悪いインフレです。
最近ではマスメディアが食品の値上げを多く報道していますので、ご存知の先生も多いと思います。
この悪い流れはエネルギー問題が解決しない限りしばらく続くことが予想されます。
そして、このような流れは当然、美容クリニックにも影響がでてくると思います。
既に美容機器を購入しても納品が遅れたり、部品購入・メンテナンス費用がアップするなど、影響を受けているクリニックも多いと思いますし、このままの流れだとエネルギーコストがまだまだ上がり、物価を押し上げていく可能性があります。
そうなると、今より患者の来院抑制がかかったり、診療単価が下がっていくことが考えられます。
もし、このようなことになった場合、大手美容クリニックは値下げをすれば良いかもしれませんが、通常の美容クリニックはこれに追随するわけにはいきません。
できればこのタイミングで値上げできるなら少しでも値上げすべきだと、個人的には思います。
しかし、単純に原価が上がったから値上げするということではなく、値上げするためには結果重視の症例件数や実績が十分にある。
機械頼りの施術や薬・化粧品頼りの治療ではなく質の高い美容医療を提供することができる。
今まで院長、クリニックのブランディング活動をしっかり行ってきて、ブランド力がある、というようなものが必要になってくるでしょう。
もし、このようなものがないにも関わらず値上げをすれば、集患に困ることになるかもしれません。
そのようなわけで、今年は今まで本物の美容医療を提供し、しっかりマーケティングを行ってきた美容クリニックとそうしてこなかったクリニックとの差が大きく出てくるかもしれません。
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