なぜいくらがんばっても院長の心が満たされないのか?
私の講演にご参加いただく先生方にいつもお伝えしていることは、まずはご自身の幸せが何かを考え、その実現を目指してくださいということです。
なぜこういうことを言うかといえば、ご自身の真の情熱に気付き、理解し、それを行動に移されている先生があまりにも少ないと感じているからです。
例えば、最近お決まりのように増えているのは、大幅なクリニックの規模・売上拡大、分院展開、他事業への進出などを事業計画に盛り込み、それをどう進めれば良いか?アドバイスを求められる機会です。
そして、私がそのような事業計画をみていて思うことは、
これは本当に先生がやりたいことなのか?
これは先生が真に情熱をもって行動できることなのか?
まわりから評価されたい、認められたい、賞賛されたいなどの地位や名誉欲を満たすためだけに自分軸ではなく、他人軸で立てた計画なのではないか?
あるいは自分ではあまりやりたいとは思っていないけれども、まわりやコンサルタントなどに煽られ、そうした方が良いか?と思って、他人軸でつくられたものではないか?
などです。
他人軸、他人の情熱に従って行動し、結果を出せたとしても先生の心が満たされることは絶対にありません。
自分の真の情熱に気付き、理解し、行動に移せなければ幸せは得られないのです。
私のお客様で保険診療、自由診療を大幅に拡大し、クリニック・売上規模は大きくなられたものの、
何だかあまりおもしろくない、いやむしろ苦しくないか?
何かが違う??
これは本当に自分がやりたかったことなのか???
いいや違う!!!と感じられ、
本当は1人1人の患者に向き合い、丁寧な診察をし、いろいろな治療を駆使して、患者を治療していきたいという本来ご自身がやられたかったことに改めて気付かれ、規模を縮小、本来ご自身がやられたかった診療に集中し、充実した日々を送られている先生。
クリニックの規模だけではなく、介護事業で多角化し、法人の規模・売上は大きくなったものの、やはりこれは自分がやりたかったことではない!!!と気付かれ、法人を売却。
今は別のクリニックを立ち上げ、本来、自分の真に情熱を感じられる医療に特化し、その診療だけに集中。
今では元気と喜びを取り戻された先生。
こういう事例をみていると、クリニック規模・売上の成長ではなく、本当に自分軸、自分が真の情熱を感じられるものに集中し、診療されている先生の方が幸せなのではないか?と感じます。
もちろん、クリニックの規模・売上を拡大していくことが真の情熱に繋がる先生もいらっしゃいますので、クリニック・売上規模を拡大していくことを否定しているわけではありません。
誤解なさらないようにお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?