2024年の美容医療対策として既に行っていなければならないこと
先回の「2024年これだけはおさえておきたい美容医療の成長戦略」のコラムで、2024年のいろいろな対策をお伝えしましたが、
その中で一番お伝えしたかったのはMS(1人当たり年間消費支出額)の付加です。
なぜなら、もし来年、MS、つまり新しい美容医療の付加をしなければ、売上が下がってしまう可能性があるからです。
来年は美容医療の脱毛、シミなど、それぞれのマーケットが縮小する可能性があると、私は思っています。
その理由は本コラムで今まで何度もお伝えしてきました。
2023年7~9月のGDP速報値では、
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/gaiyou/pdf/main_1.pdf
GDP:ー2.1%
民間最終消費支出:ー0.2%
民間企業設備:ー2.5%
で、一般消費者の買い控えが起こっており、一般企業も投資に資金をまわす余裕がありません。
さらに、10月の実質賃金がー2.3%で、さらに買い控えが起こっているだろうと思われます。
このようになってしまった理由はいろいろあると思いますが、最大の原因は岸田政権が愚直に緊縮財政の施策を実行しているからだと思います。
岸田政権は今年の6月に「2023年の骨太方針」を発表しました。
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2023/2023_basicpolicies_ja.pdf
京都大学教授の藤井聡氏によると、この方針に書かれている国民所得の吸い上げ予想額は、試算すると、
2023年:28兆円
2024年:17兆円
にもなるようです。
先日も今年の10月から始まったインボイス制度で、消費税収が過去最高の23.8兆円になったと報道されていました。
そして、来年の2月には日本でウクライナ復興支援会議が行われますが、
アメリカは日本にウクライナ支援金として、7.5兆円規模(最終的には10兆円以上の規模)を要請する可能性があり、
これらは臨時の法人税で賄われることになるかもしれません。
また先日、10月のアメリカのCPIが3.2%と発表されましたが、
これで1~3月に利下げする可能性がでてきました。
一方、11月の日本のCPIは2.8%
日本は悪性のコストプッシュインフレ、さらに実質賃金が上がっていないにも関わらず、CPI目標2%に近づけるために、1~3月に利上げする可能性がでてきました。
そうなると、今の円安は4月以降に円高に切り替わり、輸出企業の業績が停滞し、経済があまり良くならないかもしれません。
以上のような理由から、普通に考えれば、来年は一般消費者の買い控え、クリニックでいえば、患者の来院控えや高単価診療控えが起こる可能性が高く、新しい美容医療を導入(あるいは新しい事業の付加)し、MSを付加していかなければ売上が下がる可能性があります。
そのため、来年は是非新しい美容医療のオペや治療を付加することをご検討されてみてください