煙草という逃げ道

久しぶりに煙草を吸った。
約3週間振り。
因みに私の相棒は、アメリカンスピリットのライト。

正直な感想は、

こんな味だったけ?
なんか、もっと美味しかった気がする。

3週間でここまで舌が変わったのか
それとも吸いながら飲んでいたコーヒーなのか。

わからないが、なんとも言えない失望感があった。
これを機に本当に煙草を止めるかもしれない。
1週間、煙草が原因で入院したにも関わらず、退院後更に本数を増やし喫煙を続けていた私が。

そもそも、私が煙草を吸い続けていた理由は、所謂煙草コミュニケーションも一つにあるが、一人で何かを考える時間に煙草が必要だった。

煙草を一人で吸うと、スイッチが入り、
自分は何ができていないのか?
なんでさっきうまくいかなかったのか?
など出来れば考えたくないことについて考える時間だった。

私の吸っている煙草の銘柄は、他の物より喫煙時間が長く大体8分前後もつ。
だから、短過ぎず長過ぎないこの時間に、
パパッと深く考え過ぎずに切り替えられたのだ。

自分との簡単な対話ができた。
私は、自分の欠点を見つめ直す行為が苦手だ。
長い間深く考えれば、ネガティブ思考の私は、どんどん卑屈になるから。
軽くでも自分の欠点と向き合うスイッチが、煙草だった。

また、集中力が喫煙してる時の方があるように思う。
今じゃipadで自分が見たい動画を流しているのに、それすらもスマホでsnsを見て全く動画を見ずにいる。
で、結局また初めから再生したりするが、スマホを見たりする。

あと、個人的に煙草を吸いって作業をすると、ADHDの特徴の過集中のスイッチが入りやすい気がする。
過集中とは、集中しすぎて時間の概念がなくなってしまうのだ。
中には、気づいたら一日経っていた。なんで人もいる。

私自身、睡眠を忘れる程ではないが大学生の時の卒業論文を書く時、締め切りまで半年以上あるにも関わらず、過集中を発揮し、バイトと授業中以外は煙草を吸いながらひたすらパソコンに向かってタイプしていた。
なんなら、バイト中暇な時は、紙に次書く文章を書いてたぐらいだ。
一定の期間までいけば、逆に空気が抜けた状態になったけど…。

過集中は、デメリットもあるが普段全くやる気がない私からすれば、過集中の時が一番物事が進むので、過集中は必要なのだ。

これらが私が煙草を吸い続けた理由だ。

煙草を辞めるメリットってなんなんだろうか。
一般的なものではなく、私にとってのメリット。

出産とか。長生きとか。そういうのは、どうでもいい。
結婚・出産は、しないと決めたし、金持ちにならない限り長生きしたくないからだ。今の日本で長生きなんて私にとって地獄だ。

たぶん一番は、お金。
次に扁桃腺が腫れにくい。
あと、歯周病になりにくい。
ぐらいかな。

やめた方がいいのは、わかってる。
お金は貯まるし、扁桃腺が腫れて高熱も出ないし、食べ物食べるのに歯はしみないし。

自分の欠点を見つめるなんて、卑屈になろうが煙草がなくても出来る。
集中力なんて、自分でどうにかすればいい。
たぶん本当は、やろうと思えば出来るのだ。

わかっているけど、ついつい煙草に手が伸びてしまう。
味が不味く感じても。

ただ単に私は、煙草という逃げ道が欲しいだけなのかもしれない。



sunumizu



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