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和蜂のお世話ノート 9月

8月のお盆過ぎた後くらいからオオスズメバチがみつばちの巣箱に来るようになります。 (場所にもよります。土の中に巣を作るので自然の多い場所ほどオオスズメバチは多いと思います。) オオスズメバチの狩りの対象は大型の昆虫や蜘蛛などで敏捷性に欠けるコガネムシ・カミキリムシ・イモムシ・セミ・カマキリなどです。

8月中旬以降に多種類のスズメバチの巣・アシナガ蜂の巣・ミツバチの巣に対して集団の狩りを行います。『生態系の王者 オオスズメバチ 御園孝著』より抜粋

昨年から階段式の防止器を取り付けてますが、かなり効果がありました。 簡易式の階段式防止器と防鳥ネットの併用も効果があるという声もあります。 考え方は人それぞれだと思いますが、粘着シートやペットボトルトラップは最終手段と考えてます。

個人的にはペットボトルトラップは必要以上に殺してしまうのでネズミホイホイがお勧め。

オオスズメバチ対策(8月中旬以降)

1 人力作戦 深めの捕虫網で1匹ずつ捕殺する         ラケットでたたき殺す。 (失敗した場合は刺される場合があるので、お勧めしません。 される方は自己責任で。)

2 粘着シート(防水用のネズミホイホイ)生きたオオスズメバチを1匹付けておくと   仲間を呼び寄せるのでどんどん捕獲できます。    欠点はミツバチも捕まってしまうこと。 置き場所に注意します。    自分でオオスズメバチを付けるのが怖い場合は 真ん中にブドウジュースを入れたペットボトルキャップを置いておくと簡単に捕獲できます。

3手作りペットボトル捕獲器  大きめのペットボトルトラップの上部側面、3方向をコの字に3cmほどカッターで切り、上に向けで水平になるまで開き誘引剤(ぶどうジュースやぶどうジュースに焼酎を混ぜたものなど)を100mlから200ml入れて半日陰のような木の枝に紐でぶら下げます。 子どもの手の届かない場所がベスト。 欠点は他の大型昆虫も呼び寄せてしまうことや集めなくてもいいスズメバチも呼び寄せてしまう事です。 死体がいっぱいになると誘引剤だけ吸って帰っていくようなのでこまめにチェックが必要です。 詳しい作り方 http://bee.agriart.info/?p=2190

4市販のスズメバチ捕殺器  高価な物や、スズメバチを殺すことを前提としたものやミツバチも誤って入ってしまうものなどあるようです。

5 簡易式階段式防止器 6の簡易版です。   簡単に出来るのでDIY初心者向けです。   https://nakano772.wixsite.com/8bunbun/blank-19

6(久志式)階段式スズメバチ防止器  一番オススメのタイプの防止器です。  一般的に市販されてるものと違ってスズメバチを殺さない事を前提としてます。   5のタイプに比べて出入り口が多いのと  熱殺蜂球を作った時に転がり落ちないためのストッパーが付いてます。  https://www.facebook.com/takehide.shirogane/media_set?set=a.1362180897192281.1073741885.100002011509577&type=3

7 四方巣門を作る (4か所出入り口があります) 簡易型のスズメバチ防止器と同等の効果があります。

8 巣箱の周りにネットを張る。
(階段式防止器または四面巣門との併用がお勧め)
通常は9mm強い群は13mmから20mmでも良い。ネットを張ることでみつばちが熱殺蜂球を作りやすくなるメリットもあります。

あと暑く湿度がある時期はスムシが増えやすいです。 スムシが増えすぎる事も逃去する原因の一つです。 基本的には強勢群はスムシと共生するとも言われてますが飼育すると言うことで考えるのであれば幼齢虫のうちに対処することが大切です。 B401や「えひめAI」を散布するのも効果があります。 えひめAIは5%の希釈液を巣箱の内外に散布してください。(1週間に1度) 中は盛り巣の場合は天井から、それ以外は傾けて下からの散布もすると良いです。

スムシ対策 

1、巣箱の後ろに1cmほどの板を入れて全面が少し前に傾くようにする。       (ゴミが巣箱に入りにくくなります。)

2、重箱を余分に1段高くする。(久志式重箱巣箱のように基台が低い場合に有効です。)

3、基台の掃除 (1週間に1度が理想) 基台の継ぎ目にスムシが発生するので構造が簡単なほどスムシは発生しにくいです。 底板がメッシュの人も掃除はしてください。 

4、四方巣門を作る。4方向巣門がある巣箱の場合は風でゴミが飛ばされるので手入れが楽です。                         暑さ対策(巣箱の底をメッシュにする(5mmから6mmくらいのステンレスの金網かトリカルネットがおすすめです。)、すだれ、打ち水、重箱のテープを白に交換、通気性を良くするなど) (ゴミが巣箱に入りにくくなります。)

5、1週間に1度のえひめAIの散布(5%希釈1000ccに対して50cc) スムシの幼令虫 に効果があります。 B401も効果があります。

えひめAIの関連記事です。
           

蜜源不足する場合の給餌 (砂糖と水 5:5) 

花粉搬入少ない場合は液体代用花粉も有効

液体代用花粉関連記事1

液体代用花粉は、水1リットル、砂糖1キロ、ホエイプロテイン専用サジ1から2杯入れて良く撹拌して与えます。300から500ccです。
回数は様子を見ながら与えます。

 ※給餌は翌年のための給餌で給餌した群からは採蜜しないことが前提。
採蜜予定の場合は1ヶ月前から給餌するのをやめる。

 台風対策(杭を打つ、アンカーで固定など) 暑さ対策(すだれ、打ち水、重箱のテープを白に交換、通気性を良くするなど)


採蜜  (気温が高い時期は蜜のストックが少なかったり巣落ちのリスクが高いので9月下旬から10月上旬がお勧めです。)

内寸25cm×高さ12,5cmから15cmの場合 (重箱4段以上になったら一番上の重箱から採蜜、重箱5段以上の場合は上から2段目から 採蜜)


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