脱退
わたしは義務教育のほぼすべてを不登校または保健室登校という形で過ごして卒業し、色んなひとのおかげで高校に進学して、大学生になった。
いずれこのころの話もしっかりと文字にしたいと思っているけれど、今日文字にしたいのはそのあとのこと。むしろいまのこと。
わたしはいまとあるグループで働いている。が、それは今年度でおわり。契約が切れる、というわけではなく。わたしがお伝えしたのである。
今年度で辞めます、と。
ありがたいことに上司は引き留めてくれたし、周りの人にも辞めるのをやめよう、と声をかけてくれた。各地で各々の頑張っている同期や後輩たちは今後を応援してくれた。
はじめて就職したところは給与も休みも少なく、シフトも厳しく業務的に体力も必要なところで、今その経験はしていてよかったと思うけれどずっと働ける自信がなかった。そんな中で転職したのがいまのグループ。色んな人と出会い、仕事の経験や社会人としての経験も積ませてもらった。前の職場よりありがたいことに給与も休みも増えた。
なのになぜまた辞めるのか。
なんでだろうか。
正直ばかだなぁとおもう。これからどうするんだよとおもう。
ただ、苦しいから逃げるんです。いまの職場は色んな人がいる。優しいひともいた。しかし、すこしだけ攻撃性がたかいひとだけ残っていく。
能力も高いと戦闘力もあがるのか?とおもうくらい。
ひとに合わせられないから辞めるだなんて、と思われるだろう。ただ、毎日寝る前に明日が来なければいいのに、と思って眠ること。夢の中でも仕事をしていること。起きたときの絶望感。それでも準備をして仕事に行き、どこにあるかわからない地雷を探知しながら仕事をすること。それらにとてもつかれた。息苦しさを感じた。
何年か前、残業が月100時間以上になり、それが半年ちかくつづいたとき、職場で涙が止まらなくなって休みをもらった。休みをもらって復帰して、仕事の量を減らしてもらって。一体なにをしているんだろうかと思った。落ち着かない気持ちを内服でコントロールしながら仕事を続け、早数年。あいだで減薬できた時期もあったが、忘れもしない誕生日の夜、胃に激痛が走った。あとで検査をして分かったが胃潰瘍だった。胃薬も飲みながら働いていたころ、何気なく頭を触ると円形脱毛症になっていた。10円ハゲどころじゃない。500円玉ふたつ分くらいの大きさ(わたしは1000円ハゲと呼んでいた)だった。人の肌ってあんなにツルツルで毛穴もなくなるんだと知った。(顔の皮膚があんなにしっとりツルツルならわたしのスキンケアは不要になるのに)
話が逸れつつある気がする。
正直いまの時期に仕事が決まっていないことはとても不安だ。でも辞めると決めてからは薬を減らしても過ごせている。薬だけが全てではないけれどひとつの評価基準だとおもう。
死んでしまいたい、と思いながら過ごしていたことをおもうと、いまはこの選択でよかったのだとおもう。
たとえ将来後悔しても。
先日卒業と脱退についての記事を読んだ。記事によって書き方はさまざまだろうし、受け取り方もひとそれぞれだろう。
ただ、わたしのなかで今回の退職は卒業ではない。
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