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【来季は俺を見ろ!】足利大学・大和田 凌司選手

続いて紹介させていただくのは大和田 凌司選手(足利大学・新3年)。
最後にはピッチングの動画もございますので是非最後までご覧ください!!
それではまず大和田選手のプロフィールをどうぞ!!

大和田 凌司選手は右投右打投手です。
高校時代から評価が高いMAX147キロのストレートをメインに相手を抑え込む速球派。

1年から登板を重ねると、2年生になった昨シーズンは先発の機会を増やしており、来季はチームのエースとしての役割を期待されます。

【本人インタビュー】

~郡山北工業躍進を支えた大エース~

………お兄様の影響もあり小学生で野球を始めた大和田選手。
中学時代は地元の中学校の軟式野球部でプレーされました。
シニアやヤングといった環境でのプレーを考えたことはありませんでしたか?
大和田:近くにシニアやボーイズがなく、小学生のときは野球が全然上手な方ではなかったので、シニアやボーイズに行くという選択肢が全くありませんでした。

………しっかり地元で基礎を作ったからこその今があるのかもしれません。
中学校卒業後は甲子園出場経験もある郡山北工業高校へ進学されます。
絶対王者・聖光学院や佐々木監督(前仙台育英高校監督)率いる学法石川等強豪がひしめき合う福島県。
その中で郡山北工業高校への進学の決め手となったものはなんだったんでしょうか?
大和田:強豪校からの誘いもあったのですが、兄がいた高校で野球をして、郡山北工業を強くしたいと思ったため進学しました!

………高校進学の理由もお兄様(大和田 泰世氏、現タンガロイ野球部)の姿を追いかけてなんですね!
有言実行を果たすべく高校3年の夏はエースとして君臨すると、好投を見せ郡山北工業野球部は6年ぶりの夏初戦突破を果たしました。
その時はどのような気持ちでしたか?
大和田:夏の初戦に勝った時はとても嬉しかったことを覚えていますが、次の試合にすぐ切り替えていたと思います。

………一喜一憂せず、すぐに次の試合に備えた。
その成果もあり、続く3回戦では14イニング222球の熱投を見せ見事ベスト16進出を決めました!
222球は並大抵の球数ではなく疲労も相当だったかと思いますが、マウンドではどのようなことを考えられていたのでしょう?
大和田:湯本高校戦のときは延長まで戦っていましたが、あの時は疲れたとかの感情がなく、投げるのが楽しくて仕方がない感覚だったことを覚えています。

………疲労を忘れるほどの集中力!投げるのが大好きな気持ちも伝わってきます!
こうして入学前の目標通り郡山北工業の勝利に貢献された大和田選手。
県内でも屈指の好投手として名が知れ渡ることになり、順調なように見えた高校時代ですが上手くいかないことや悔しい経験もあったのでしょうか?
大和田:最も悔しいのはやはり最後の夏ですね。
ベスト16で聖光学院さんにコールド負けしてしまったことです。

………快進撃の勢いを持ってしても福島の絶対王者はやはり強かった。
最も悔しい経験と語っていただきましたが、自信もあっただけにこの敗戦はダメージも大きかったのでは。
大和田: 聖光学院戦で負けた時は、正直なことを言うと負けて1ヶ月経っても全く切り替えられていなかったと思います。
なので、大学野球も野球もそこまでやる気はなく、高校野球で引退することを考えていました

………やはり敗戦のショックは大きかったんですね。
引退まで考えられていたとは…。
しかし、縁あってその後も野球を続ける選択を取ることになりました。
高校時代に学んだことで今に生きている事はなんでしょうか?
大和田:ピッチングだけでなく、普段から自分で考えて練習をするということです。

………単純に投げるだけではない。
常に考えて野球をすることであらゆる場面に対応できるようになります!

~野球継続!足利の地で剛球が成長〜

………それでは大学の話へ移ります!
高校卒業後は首都大学野球連盟2部の足利大学へ進学されました。
OBで伏木海陸運送所属の高橋勇人選手(2022年卒)をはじめ次の舞台でも活躍を見せる選手が増えてきていますよね!
野球引退も頭をよぎる中でなぜ足利大への進学、野球継続を決断されたのでしょうか?
大和田:進路で迷っている時に足利大学の原田監督から誘って頂き、このチームで野球がしたいと思ったからです!

………なるほど!原田監督から直接誘っていただいた!!
どのようなお言葉をいただいたのでしょうか?
大和田:原田監督からは自分の4年後をみてみたいと言われました。その言葉で大学野球をやろうと思うことが出来ました。

………熱いお言葉ですね!そんな言葉をかけられたらやるしかない!
原田監督は名門校出身で社会人野球でプレーされた経験もあるため指導から得られるものも多そうです!
実際に入部してみて、足利大学硬式野球部の魅力はどこにあると感じますか?
大和田学年の壁がなく、伸び伸びとプレーや練習ができるところです!

………確かに足利大は試合中でも学年関係なく声を出していて雰囲気の良さを感じられます!
学年の壁がないということは大和田選手も先輩や後輩と関わる機会が多いのでしょうか?
大和田:あります!
自分は今年から社会人野球で活躍されている、高橋勇人さんから投球フォームを見ていただいたり、勇人さんのブルペンで投げているところを後ろで見させてもらったりしていました。

………高橋選手は今季、ルーキーながらJABAベーブルース杯決勝で先発。
好投を見せ、優勝に貢献しました!
高いレベルで活躍するOBから指導してもらえる環境はありがたいですね!
監督や先輩からの指導を受けて高校時代から特に成長したと感じる点はどこでしょうか?
大和田:試合中の修正力が上がったと思います。

………私が観戦させていただいた試合も初回と2回以降が別人のようで
修正能力の高さを見せつけられました!
修正力が上がった理由はなにかあるのでしょうか?
大和田:オープン戦などでも回が終わってベンチに帰った時に次の回のことを考えられるようになったことが修正力が上がった要因だと思います。

………目先のイニングだけでなく次を考えられるようになった。
ペース配分や投球の組み立ても変わってきますし、大事なことです!
こういったことを意識されるようになった要因には先発機会が増えたこともありそうですね!
先発のマウンドはやはり緊張されますか?
大和田:リーグ戦で初めての先発のときは緊張はありましたが、それからはあまり緊張しないでマウンドに立てていると思います。

………強心臓!!!
平常心で試合に臨めればそれだけ高いパフォーマンスも期待できそう!
来季、先発のマウンドに立つ姿が今から楽しみですね!!

~大和田選手自身を深掘り~

………それでは大和田選手ご自身についてもう少しお聞きしたいと思います。
まず最初にご自身のアピールポイントはどんな点だと思いますか?
大和田ストレートで空振りがとれることです!

………大和田選手といえばやはり力のあるストレート!
ということはもちろん決め球も…?
大和田ストレートです!

………ですよね!決め球といえるだけの剛球なので当然のこと!
現在の球速はMAX147キロとお聞きしていますが高校入学時はどれくらいだったのでしょうか?
大和田高校入学時のMAXが130キロで、卒業時のMAXが140キロでした。

………高校入学時から17キロも球速が上がった!練習の賜物です!
自慢のストレートを磨くためにやられていることは何でしょう?
大和田:練習と言えるかは分かりませんが、普段のキャッチボールで遠投をするときでもなるべく低い弾道で投げるようにしています

………低い弾道を意識ですね!
キャッチボールはやはり基本!基本を大事に積み重ねることでストレートがどんどん磨かれているのですね!!
やはりストレートで空振りを取ることにはこだわりはあるのでしょうか?
大和田:高校の頃はストレートでの空振りにこだわっていたんですが、大学に入って色々な打者と戦って、こだわりが無くなったと思います。

………時には空振りではなく打たせて取る投球も重要!
成長した点でも挙げていただいた次のイニングを考えるということにもつながりますね!
では逆に自身の課題はどこだと思いますか?
大和田:制球力だと思います。

………コントロールの良さは投手にとって大事な要素。
勢いのあるストレートが制球されれば鬼に金棒です!!
その克服のためにやられていることはなんでしょう。
大和田:制球力は、投げるフォームがバラバラだったりすると制球もバラバラになってしまうため、常に同じフォームで投げられるように練習しています。

………フォームをしっかり固める。
最適な動作をいつでも再現できるようシャドー等努力を続けているんですね!
この成果をリーグ戦でもしっかりと発揮してほしい!
長所を伸ばす、短所を克服するための練習をするうえで技術の参考にしている選手はいらっしゃいますか?
大和田:山本由伸選手です!
投球フォームのリズム感やトップの作り方を参考にしています。

………山本由伸選手はまさに日本を代表する大エース!
見習う点はいくらでも溢れていますよね!
では最後の質問です。
次のステージでも野球を継続したいという気持ちはございますか?
大和田:将来は、自分がもっと実力を上げてプロや社会人で活躍できるような選手になれたら、上の舞台でも野球をしようと思っています。

………次のステージへ進むため、まずリーグでの圧倒的な成績に期待です!

~番外Q&A~

Q.大和田選手が今まで対戦した中でこの選手は凄いと思った選手はどなたでしょう?
大和田:現ソフトバンクホークスで田村高校出身の佐久間拓斗選手です。
僕の投手人生で唯一のホームランを打たれているからです。
……ソフトバンクホークスの佐久間選手の名前が挙がりました。
強肩強打の捕手に打たれた人生唯一のホームランは確かに記憶に残ります…。


Q.今までで最も嬉しかった瞬間はいつですか?
大和田:高校3年の夏の県大会で14回完投してサヨナラ勝ちをして、ベスト16入りしたことです!
………やはり高校時代の快進撃!
先ほど疲れはなく楽しかったと語っていただいた試合が最高の試合になったとのこと!

Q.ご自身では先発とリリーフどちらが合っていると感じますか?
大和田:1年のときはリリーフが多かったんですが、2年になってから先発する機会が増えて、先発してみると、やっぱり先発の方が楽しいなーと思うことがあるので先発の方が合っているのかなと思います。
………リリーフ経験も豊富ですが、先発の方が楽しいとのこと!
先ほども緊張はあまり無いと語ってくれましたし、来季も先発のマウンドに上がり続けてほしい!


Q.この選手には負けたくないと思う選手はいらっしゃいますか?
大和田:同じチームの星名 恒です。
彼とはよくフォームの話や変化球の話をよくします。
お互いに分からないところがあれば質問し合ったりしてお互いを高めていけてるのかなと思っています。
彼は僕のことをライバルと思っているかは分かりませんが、、笑

Q.星名選手のすごいと思う点をお願いします!
大和田:星名のすごいと思うところは練習の継続力が凄いのと、カーブの球速が遅いので緩急差がつけられていてバッターのタイミングを外せているところです。
………ライバルについてお聞きすると足利大の同期・星名 恒(新3年・熊谷商業)のお名前が!!
ブレーキの効いた変化球にキレのあるストレート
を織り交ぜる芸術的な投手です!
同じチーム内に時には教え合い時には競い合える仲間がいるのはお互いにとって実りが多そう!

~これからの目標~

………最後に今後の目標をお願いします!!
大和田:ストレート、変化球共に完成度を高くして、リーグ戦で活躍していきたいです!!


足利大学の上位進出のため力投を続ける大和田投手。
勢いのあるストレートで空振りを取る姿は必見です!!
首都大学野球連盟2部を観戦しに行く際は是非大和田選手のマウンドに立つ姿を期待してください!!
まずは来季、快投を見せリーグ成績を残し、上の舞台へ羽ばたくことを心よりお祈り申し上げます。

大和田選手
ありがとうございました!


※インタビューの内容はご本人の許可を得て掲載しています。
※当noteの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

↓大和田選手ピッチング動画


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