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2024 首都大学野球連盟2部 チーム紹介②(東京経済大・大東文化大・玉川大・足利大・成城大)

東京経済大学

2023春 2部 3位
2023秋 2部 6位

監督:飯田 孝雄
主将:丹 大輔(4・東邦)

投手

昨春、秋と最多イニングを投げた木村 太哉の穴を埋める選手の台頭が望まれる。
まず期待されるのは市村 大翔(4・常総学院)金澤 智也(4・江戸川)小林 大我(4・藤枝明誠)の4年生3名。
市村はMAX145キロのストレートとキレのあるスライダーを武器に下級生次から活躍を続ける。
昨秋は4試合で防御率1.93と安定感を取り戻し、ラストイヤーはエースの座を狙う。
金澤も昨秋5試合で防御率2.16と良化、MAX150キロ超のストレートを武器に今季は先発登板を増やしたい。
小林は昨秋全試合ベンチ入りとリリーバーとしての地位を確立。今季はさらに登板数も増えそうだ。
続くのは大土井 颯(3・尾道)、的野 健太(3・東海大高輪台)の2年生。
チームトップタイの6試合に登板した大土井はストレートの強さが魅力。
的野も均整のとれたフォームから放つストレートには威力がある。安定感が増せば昨秋を超える先発数も見込める。
他にも1年生だった昨年にデビューを果たしている高橋 琉士(2・桐光学園)や山田 蓮(2・藤枝明誠)、鋭い変化球で奪三振を取れる堀 拓斗(3・逗子)、厳しくコースを突いて打たせて取る倉持 輝喜(2・上尾)と使いたい投手は多く層の厚さを感じる陣容だ。
中村 魁斗(4・福島商業)、飯塚 元彦(4・昭和学院)等はラストイヤーで輝きたい。
甲子園でのスーパーリリーフが記憶に新しい技巧派右腕・中屋敷 祐介(1・花巻東)、140キロは悠に超えるストレートで制圧する・川名 瑚佑(1・聖隷クリストファー)の大型右腕2人も期待のニューフェイス。

捕手

絶対的正捕手・奈良岡 誠也が卒業してポジションが空いた。
第1候補は清水 翔和(3・浜松工業)
自慢の強肩を武器に昨秋は2試合に出場。
ディフェンス面では高い評価を得ており、投手陣を安心させられるだけの技量あり。
一方、打撃面で秀でているのが三浦 颯太(4・星野)田中 栄希(4・日野)
三浦は昨年に代打起用も多く、そこから守備に入ることも。守備面の頑張りが正捕手へ近づく道だ。
田中は出場機会は少ないものの、日野高時代4番を任されたバッティングは魅力十分。
期待の大型捕手・稲垣 凱斗(2・相模原弥栄)も期待値は高い。
新入生の末吉 奏仁(1・広島商業)も既に「青白戦」で起用されており、毎年1年生が主力に食い込む東経大だけに、デビューを飾る可能性は十分にある。

内野手

昨年の主力はほとんど残っており、強力なメンバーが揃う。
1年春から二遊間を組む宮城 佑弥(3・藤枝明誠)増山 渉太(3・佐野日大)は今年も磐石の気配。
両者ともにシュアなバッディングと塁上を掻き回す俊足、深い位置からもアウトにできる強肩でセンターラインを固める。
一塁手には不動の4番・丹 大輔(4・東邦)が控える。
昨年1年を通して4番を守り抜き打率も.300超、3本塁打17打点と流石の活躍を見せた。
対応力のあるスイングで今季もチームの得点を稼ぐ。
三塁手は激戦。
豪快なスイングのハードパンチャー・加藤 成宏(4・聖望学園)と秀逸なコンタクト能力を見せる山下 周太(3・倉敷商業)、昨秋全試合出場で打率.360とハイアベレージの杉本 倖成(2・静岡市立)と実績組に「青白戦」スタメン起用の楢本 勇仁(1・佐久長聖)もアピール次第で起用されそう。
久島 大生(3・日川)、樋口 惠斗(3・日野)、菊池 広人(3・聖望学園)、石原 英弥(3・県岐阜商業)は昨季途中出場多めだったものの試合経験は十分。
三拍子揃った好打者・伊藤 純平(2・鶴嶺)はリーグデビューを狙う。
大塚 和央(1・文星芸大付)は聖地を沸かせたその守備を大学でも見せれば必ず出番はあるはず。
増山、宮城と壁は高いが恐れず1年目から挑戦だ。

外野手

まず名前があがる松本 颯斗(3・東亜学園)は昨秋の打率チームトップ、リーグ4位となる.394を記録。
1年次からスタメンで出場しており、打撃では中軸を期待される3年生は今季も打ちまくる。
阿部 敬太(4・東亜学園)もレギュラー濃厚な1人。
守備や足は外野陣トップクラス。昨年は両翼での出場が多かったが、佐藤 晴斗が抜けた今年は中堅手を守らなければ困る存在だ。
小林 暁人(4・常総学院)も外野3ポジションをこなせる守備力とここぞの集中力でレギュラー取りを成し遂げたい。
昨春2試合でスタメンの西岡 泰眞(3・藤枝明誠)はバッティングが武器、A戦での出場が続く岡田 諒汰郎(2・岡山学芸館)、期待の強打者・早川 颯眞(2・関東学園大付)などもスタメンに狙いを定める。
新入生では渡邉 楽意(1・西武台)が早くも青白戦で出場中。

すん的注目選手

投手:市村 大翔(4年・常総学院)
キレッキレのスライダーに威力のあるストレートで通算14試合に登板している右腕。
今季は副将としてもチームをまとめ、誰よりも勝ちに飢えている。
マウンドからピッチングをするのが大好きで、投手はまさに天職だ。

野手:宮城 佑弥(3年・藤枝明誠)
1年春からレギュラーをガッチリ掴んで離さない不動の二塁手。
普通ならアウトにできない位置からでも、持ち前の強肩を発揮し楽々アウトに。
1年春からコンスタントに結果を残す打撃も信頼度が高い。

Pick up freshman

川名 瑚佑(1年・聖隷クリストファー)
MAX143キロのストレートは見た目以上にノビがあり威力抜群。調子が良い日は完全に相手を制圧する剛腕だ。
大事な場面でも力むことなく、コントロールを安定させられれば早いうちに頭角を表してきそうな好素材。

大東文化大学

2023春 2部 7位
2023秋 2部 7位

監督:監物 靖浩
主将:小室 慶介(4・明秀日立
)

投手

エース・小林 秀行(4・甲府工業)が今年もチームのために腕を振るう。
昨春後半から先発に定着すると、昨秋は武蔵大戦で7回無失点被安打1と完璧な投球。
140キロは悠に超えるストレートに連投も苦にしない抜群のスタミナで昨年以上の活躍に期待。
中川 竜哉(4・土浦日大)西村 駿杜(3・新潟産大附)も核になってもらわなければ困る投手。
球速以上に速く見える直球にキレ味鋭いスライダーで昨秋の獨協大戦では7回4失点と先発としてアピールした中川、なかなか結果が残せていないものの高校時代から高い素質に注目が集まっていた西村。上級生として投手陣を引っ張っていく存在へ。
さらにはキレのあるボールで活躍する中村 光希(3・八戸工大一)、こちらも好素材の奥濱 宏平(2・生光学園)、昨春4試合登板の倉 宏太朗(3・武修館)、2年春に4試合リリーフのサイドスロー・中野 翔斗(4・石見智翠館)等リーグ登板経験のある実績組に加えOP戦で登板機会を得ている小﨑 一輝(3・市銚子)、140キロ台中盤のストレートは抜群の小室 孝平(3・八戸学院光星)、シーズンに向けて仕上がりは完璧な篠藤 寛太(2・滋賀学園)、変則サブマリン・羽吹 幸準(2・東京学館新潟)等もおり競い合う投手陣から誰が抜け出してくるか。
新入生の押川 将樹(1・延岡学園)はMAX146キロのストレートで押しまくるパワーピッチングで相手を屈服させる。
投手リーダー・岡田 太極(4・花咲徳栄)は投手陣全体のレベルアップを図りながら、ラストイヤーで光る投球を。

捕手

経験で優る副将・波田野 大愛(4・浜田)を中心に3年生3人が競う構図となるか。
最もレギュラー経験の豊富な波田野は身体能力の高さと強肩は間違いない。
苦しんでいるバッティング面で本来のスラッガーとしてのスイングを取り戻せるか。
その波田野と昨秋スタメンを争ったのが松田 盛健(3・東京都市大塩尻)だ。
遠投110m、50m5.8秒と高いスペックにどんな時でも準備を怠らない姿勢は目を見張る。
持ち前のリーダーシップで投手陣を引っ張るリードを。
溝口 航平(3・千葉経大附)、濱口 陽介(3・作新学院)もOP戦で起用されており松田と共に正捕手取りへ挑む。
バッテリーリーダーの江原 拓也(4・富岡)も不撓不屈の精神を胸に活躍を。

内野手

コーナーポジションは昨年からの実績組が中心、センターラインは群雄割拠の争いが繰り広げられる。
一塁手・宗像 将(4・駿台甲府)、三塁手・篠木 隆馬(4・大阪偕星)は昨春活躍を見せると、昨秋はそれぞれスタメンを守り打率.300前後を残す活躍を見せた。
今季もクリーンアップが予想される中心打者だけに継続した活躍を期待。
遊撃手は野上 航汰(4・初芝立命館)、後藤 拓未(3・新潟商業)が昨秋は経験を積んだ。
軽快な守備で魅せる野上は要所要所で非凡なバッティングを見せることも。
主に8番、9番打者としての起用が多かった昨年だが、今年はリードオフマンへ名乗りをあげたい。
二塁手は関山 柊汰(3・新潟産業大附)土野 奏(3・日本文理)等の名前が上がる。
両者共に巧みなバットコントロールを持つだけに武者 迪輝の穴を埋める活躍を。
打撃リーダー・池田 龍心(4・浦和学院)尾崎 亘(3・浦和学院)の浦学出身強打者コンビや巧打好守の青木 翔夢(2・長野日大)もレギュラーを争ってもらわなければ困る存在。
鈴木 柊万(3・袋井)工藤 大雅(3・富岡)池田 愛斗(3・大阪偕星)等新人戦でアピールした選手達が出てくるとさらに面白くなってくる。
1年生では佐藤 響(1・東北)が注目株。東北高校で主将を務めたキャプテンシーで最初からチームを引っ張る存在になる。

外野手

小室 慶介(4・明秀日立)をはじめ頼りになる選手が揃う。
小室慶は昨春、規定不足ながら打率.357 1本塁打と結果を残すと秋は全試合出場で打率.333、チームトップの6打点を挙げた。
今季は勝負強い打撃に加え、主将としても背中でチームを引っ張る。
また昨年、指名打者として起用された不動の4番・森本 修都(4・光泉カトリック)は高校時代は150キロ投手。
その強肩を眠らせておくのはもったいなく、守備につくことも考えられる。
打撃はNPBからも注目されるだけにあらゆる方面からのアピールを。
スラッガーとして大成してほしい荻原 大輝(4・袋井)や強い打球を放ち守備でも動きの良い宮下 慧仁(3・小松商業)、代打代走守備固めとなんでもこなす水出 八尋(4・上田西)と動ける外野手は多く選手層の厚さを感じさせる。
小室慶、森本に並ぶ打撃センスの塙 光悟(2・山村学園)やセカンドも守れる万能型・中西 勘太(3・遊学館)も出番を待ち望んでいるはずだ。
代打の切り札・オコーリ ジャスティン 健(4・浦和学院)も代打で終わるつもりは無い。

すん的注目選手

投手:小林 秀行(4年・甲府工業)
130キロ後半〜140キロ前半のストレートは力があり、コースに決めれば強豪校でもなかなか打ち崩せない。
昨秋は9/9(5イニング)、9/10(7イニング)と2試合連続で先発をし完璧な投球を見せスタミナをアピール。

野手:森本 修都(4年・光泉カトリック)
4番打者として無類のバッディングセンスを見せる強打者。
打撃だけでなく高い身体能力を活かし走塁、守備でも好プレーを見せる。
高校時代に味わった指名漏れの悔しさから4年、磨いた対応力を発揮して再びNPBを目指し打ちまくれ。

Pick up freshman

押川 将樹(1年・延岡学園)
MAX146キロのストレートで押しまくれる高馬力の本格派。
パワーで押すだけではなくカーブ等の緩い変化球でタイミングをズラす巧さも見える。
打者としても評価が高く大学の4年間でどこまで伸びるかワクワクが止まらない。


玉川大学

2023春 2部 8位
2023秋 2部 8位

監督:松本 匡史
主将:犬島 勇飛(4・桐蔭学園)

投手

三浦 澪央斗、舟久保 寛太、東野 一志等主力が多く卒業し新エースの台頭が求められる。
まずエース格として期待したいのは菊池 健太(3・帝京長岡)
真っ直ぐの威力と落差のあるフォークで春は6試合で自責点0、秋も4試合にリリーフ登板。
先発できるだけのスタミナもあり、本人も先発希望とローテーションには入ってもらわなければ困る存在だ。
柳川 陽翔(2・千葉英和)は高校2年時にノーヒットノーランを達成した右腕。
昨秋、帝京大戦では初登板初先発も1アウトも取れずKOと悔しい思いをしただけに、今季はそれを晴らすべく快投に期待したい。
戸田 一那(3・日川)は登板こそまだ多くないものの強肩を活かしたストレートの強さには定評がある。どんなときでも自分のペースで投げ切れるマイペースさも評価点だ。
バックを信じ打たせて取る筋野 陽向(3・國學院栃木)、昨春初先発を含む5試合登板の福島 萌希(4・湘南工大附)、制球良くコースをつけるリリーバー・田口 慶亮(2・実践学園)、体格の良さが自慢、ストレートで空振りが取れる足立 直輝(2・瀬谷)等も実践経験を積んでおり楽しみだ。
村山 幸緒(3・八千代松蔭)は芸術的なカーブで魅せる投球をリーグ戦でも見せてほしい。

捕手

4年生捕手陣が卒業して少数精鋭で挑むシーズンに。
飯島 寛登(3・前橋育英)は何事もなければレギュラーを務めるだろう。
鋭く伸びるスローイングはリーグでも上位クラスといっても差し支えない。
守備面でも安定感があり、投手の良さを引き出すリードは信頼に足るものだ。
バッティングでも確実性こそないものの昨秋の東経大戦で1発を放つ等成長中。
井村 友哉(4・向上)も地道に実力をつけてきた。
最終年でブレイクする選手は毎年いるだけに期待したい。
伊藤 幹太(2・成東)は高校時代は上位打線を任された好打者。まずはリーグデビューを目標に飯島という壁を乗り越えられるか。

内野手

主砲・上田 大誠(→石川ミリオンスターズ)等が卒業するも穴を埋める選手は多数。
一塁手には吉田 朝陽(3・翔凛)、二遊間には米山 温人(3・日本文理)と昨年からのレギュラーが残る。
吉田は昨春のデビューから秋はスタメンに定着。
打撃面で苦労した部分もあるがクリーンアップで起用される等チームからの期待の高さは感じる。
ボールに慣れた今季は本領発揮といきたい。
米山は甲子園でも6番をつけてプレーした好守の遊撃手。
二塁手もこなせる技術や小技や繋ぐバッティングとチームプレーを厭わないその姿勢は打線に1人いてほしい存在だ。
三塁手、遊撃手をこなす久保 柊人(4・花巻東)は俊足。相手を掻き回す走塁を見せたい。
代打でリーグ戦デビューを飾ると新人戦では二遊間どちらでも試された吉澤 春輝(2・関東一)、シュアなバッディングを見せる三塁手・小野 慎之助(3・山梨学院)、走攻守とスケールの大きいプレーが魅力の福田 航(3・宇都宮短大付)等は出てきてもらわなければ困る戦力。
副主将の安ヶ平 琉希(4・花巻東)、二塁手と中堅手を兼ねる村本 嵐(4・常葉橘)、俊足を誇る五十嵐 捷(4・北越)等も持っている能力は高い。4年生の意地でチーム順位を1つでも上げる活躍を。

外野手

スピードスター・加藤 豪(4・健大高崎)を中心に好成績が期待されるメンバーが揃った。
機動破壊で知られる出身校の健大高崎で身につけた走塁技術が、「青い稲妻」と称された松本匡史監督の指導でさらに進化。
昨秋は毎試合安打を重ね打率.345を記録。不動のリードオフマンとして今季も期待の大きい存在だ。
大岩 龍輝(3・藤枝明誠)は打率.474(19打数9安打)、塚田 涼吾(4・東海大静岡翔洋)は打率.667(9打数6安打)とそれぞれ大爆発した昨秋。
継続して活躍する難しさはあるが、2部の好投手相手に安打を積み重ねた実力は本物。
長打力のある鈴木 貫大(2・桐蔭学園)竹歳 明弘(4・佐野日大)君島 奏太(3・桐生第一)はきっかけを掴めば大きく飛躍しそう。
主将・犬島 勇飛(4・桐蔭学園)はグラウンド内外でチームをまとめ上げる。

すん的注目選手

投手:菊池 健太(3年・帝京長岡)
昨季はリリーフで結果を残したMAX143キロ右腕。
落差のあるフォークを決め球に本人もこだわりがあると答える三振を奪いまくる。
首都大No. 1投手を目指し、まず今季は先発の柱になれるか試金石となるシーズンだ。

野手:飯島 寛人(3年・前橋育英)
1年次の新人戦で盗塁を刺しまくり注目度が急上昇。
その猛肩から繰り出される低く速く伸びる送球とディフェンス面の向上は玉川大が躍進する鍵となる。
バッティングでは打率をどこまで挙げられるか。

Pick up freshman

coming soon….

足利大学

2023春 2部 9位
2023秋 2部 9位

監督:原田 勝也
主将:清水 大輔(4・川越工業)

投手

昨年、登板した投手は全員が3年生以下と試合経験の多い投手陣で昨年の9位から躍進を狙う。
率いるのは土屋 呉巴(4・小諸商業)古賀 海音(2・習志野)のWエース。
土屋は2年秋に防御率0.95と異次元の成績を残して台頭。昨秋の登板は8回に終わったものの緩急を活かした技巧派左腕の復活はチームの勝利に不可欠。
土屋の不調の間に台頭したのが古賀。
昨春はチーム2位の25 2/3回を投げ防御率1.40、秋はチーム最多の32 2/3回で防御率2.48とエースの座を奪った。
ガッチリとした体格から繰り出される140キロ台のストレートは威力大。自慢のストレートで三振が取れる投手は貴重なだけに今年もフル回転に期待だ。
大和田 凌司(3・郡山北工業)も今年こその気持ちが溢れている。
MAX147キロのストレートは必殺級の威力。
フォームをしっかり固めて本人も課題と語るコントロールを安定させられればリーグを代表する投手になれる。
変化の大きなカーブとストレートとの緩急で相手を幻惑する星名 恒(3・熊谷商業)や権田 琉成(現オリックス)を兄に持ち、小気味良い投球が持ち味の権田 大智(4・上田西)も経験十分で計算できる戦力。
MAX142キロの速球は高校時代から評価が高い金井 颯太(2・熊谷商業)、強豪相手にも引かない強気の投球を見せる室井 銀河(3・帝京安積)等もマウンドに上がれば活躍を見せてくれそう。
黒坂 大希(3・那須清峰)は素材の良さはチーム1なだけに状態を上げて1年以来の登板を。

捕手

レギュラー格の2人がスタメンを争うことになりそう。
沼田 隆平(2・東農大三)は昨春後半から出場機会を得ると秋は開幕戦から5戦連続スタメンと一気に正捕手格に。
打撃はまだ結果を残せていないが、持ち前の強気のリードで足利大投手陣を引っ張る姿勢は扇の要と呼ばれるにふさわしい。
山崎 晃汰(3・東京学館新潟)は昨秋後半の4試合でスタメンマスクをかぶり、クリーンアップを任された。
代打出場も多く、そのバッティングに期待がかかっていることは間違いない。守備での安定感を高めていけば絶対的正捕手が見えてくる。
大里 明己(3・霞ヶ浦)萩原 俊輔(2・深谷商業)も2人に追い付け追い越せで努力を続け、まずはリーグ戦初出場を。

内野手

各ポジションに経験・実力を兼ね備える選手がおり、層の厚い内野陣となった。
一塁手はチーム1の長打力を誇る主砲・中島 幸太(4・安中総合)が最有力。
昨年は春秋と4番を任されると、10/7の玉川大戦で嬉しい初ホームランを放つ等長打力をいかんなく発揮。日に日に確実性も増しており、今年も不動の4番として君臨する。
二塁手は清住 柚稀(3・小諸商業)が足捌きの良さと経験でリード。
打てない時でも四球を選べる選球眼で上位打線を任せればチャンスを作り中軸に回すことができる。
三塁手は北村 玲苑が卒業し竹田 来輝(2・山村国際)、渡邉 響希(2・九里学園)、渡邉 夏生(3・足利大付)、川崎 皐夏(3・滑川総合)等が昨年も三塁手として出場しておりレギュラーを争う。
遊撃手は昨秋チームトップの打率を残した八ッ代 統也(3・宮崎第一)と昨春、スタメンで8試合出場の長澤 拓未(4・鶴岡工業)が競い合うか。
抜群のミートセンスと俊足を誇る八ッ代、攻守に積極性が光る長澤は両者ともに内野複数ポジションを守れるため遊撃手以外でも出場機会はあるはず。
また、先ほど名前を挙げた竹田や渡邉響等も複数ポジションが守れる。
多くの選手が複数ポジションを守れるというのも足利大の強みの一つだ。
昨春、1年生ながら4番を務め打率.345と派手なインパクトを残した川村 遙希(2・中越)やパワーヒッター・伊東 悠太(4・松本第一)は自慢の打力を、町田 陸(3・新田暁)は走塁や守備を活かしスタメン奪取に燃える。

外野手

前主将の荒川 耀の卒業でポジションは空いたものの新主将の清水 大輔(4・川越工業)をはじめ試合慣れしている選手も多く心配はいらない。
まず名前を挙げた清水はバッティングセンス抜群。守備でも常にアグレッシブな姿勢を見せており、プレーでも姿勢でもチームを引っ張る。
1年春から出場している俊足巧打の矢ヶ崎 大河(3・駿台甲府)は今年こそリードオフマン定着を。
強肩とフットワークの良さは流石の藤田 侑大(3・創学館)は長打力ありで本来クリーンアップを打ってもらわなければ困る存在。一冬越えて確実性がどこまでアップしたか楽しみ。
強豪相手でもコンスタントに安打を重ねる新井 晴大(2・山村国際)は規定不足ながら8試合でスタメンを任され、1番、2番、9番とチャンスメーカー的役割を期待された。
ガッツと粘りと努力が信条・荒井 歩己(2・前橋工業)も同期の新井に負けない。
岡野 元飛(3・岡山学芸館)、塩田 樹(3・丸子修学館)の飛ばし屋コンビは気づいたら3年生。まずはリーグデビュー、そして豪快なホームランでOS砲と呼ばれるような活躍を。

すん的注目選手

投手:大和田 凌司(3年・郡山北工業)
思わず空振ってしまうストレートが決め球の速球派。
MAX147キロのストレートは指にかかれば簡単には打たれない。
課題はコントロールと全体的な精度だが、素材は足利大史上でもトップクラス。

野手:藤田 侑大(3年・創学館)
元々は捕手だったことはそのフットワークや強肩を活かした外野からの鋭い送球を見れば想像に難くない。
しっかりミートすればスタンドまで放り込むだけのパワーもあり、外野の要にならなければならない存在。

Pick up freshman

小松 吉登(1年・山村学園)
山村学園では代打の切り札として関東大会ベスト8進出に貢献した好打者。
自分のタイミングで振り切るスイングは魅力たっぷり。大学では不動のレギュラー目指してかっ飛ばせ。

成城大学

2023春 2部 10位
2023秋 2部 10位

監督:直川 哲也
主将:伊藤 哲平(4・川越東
)

投手

今年も笹沼 大輝(4・横浜隼人)、菊地 峻太郎(3・西武文理)、高島 率(4・成城学園)の三本柱を中心に失点をどこまで減らしてくるか楽しみな投手陣。
笹沼は昨年から投手メインになると先発にリリーフに18試合中15試合に登板とフル回転。130キロ台のストレートに緩い変化球を織り交ぜ抑え込む。
高島はストレートこそ120キロ台でも丁寧なピッチングでゲームメイクできる技巧派、菊地も連打を許さず要所を締める投球を見せる。
三本柱に次ぐ投手は壬生と今村が日に日に存在感を増している。
180㎝の大型アンダースロー・壬生 健太郎(3・八戸)は下手投げ特有のボールで高めでも空振りを取れる。昨春は防御率2.79と安定したピッチングを見せると秋にはリリーフとして8試合に登板した。
今村 令(2・海星)は1年生だった昨春にいきなりデビューすると秋は第1戦、第2戦と開幕から連続で先発を任され、こちらも計8試合登板と躍動。
木下 祥優(2・足立学園)はMAX142キロの速球にキレのあるスライダーで大活躍の予感。高校時代から続く怪我は治ったとのことだが無理のないように登板管理は注意して行いたい。
変則サイド左腕の村松 涼雅(2・追浜)、安定して試合を作る投球巧者の吉田 慶太(2・成城学園)と未登板組も気合十分。全員で1試合を作る成城大投手陣に加わっていく。

捕手

成城大が誇る強肩強打のすごいやつ・長嶋 健輔(3・市原中央)が正捕手をガッチリ掴んで離さない。
強肩活かした送球はもちろん、リード面も成長。バッティングでも昨春は初ホームランを放ち長打力をアピールすると、秋は打率.292と確実性をアップさせた。今年は攻守に要として不可欠な存在になることは間違いない。
代打で強打を見せた広瀬 義友(2・成城学園)は強打を前面に出して指名打者として起用しても面白そう。高校時代にバッテリーを組んでいた吉田と大学でも再びコンビ結成なるか。
今季は内野手登録の平野 慶介(2・成田)は9/10の東京経済大戦では初のスタメンマスクをかぶった。春は三塁手として良いプレーを見せており二刀流で挑むシーズンになりそう。
いるだけで安心感のある4年生捕手・勝永 朋希(4・多摩大聖ヶ丘)の存在もチームにとって大きなプラスだ。

内野手

薄井 鴻輝、石川 大希と主力が卒業し、伊藤主将を中心とした新しい成城大内野陣を形成する。
まず鉄板なのは二遊間を組む伊藤 哲平(4・川越東)井深 大地(3・横浜栄)
伊藤は1年秋のベストナインから始まりベストナイン2度受賞等好成績を残し続けてきたが、昨秋は相手投手陣に抑えられ打率.167とまさかの大スランプに。
しかし、通算打率.300超 4本塁打を誇る成城大史上最強打者がこれで終わるわけはない。ラストイヤーはベストナインは当然のこと、首位打者を取るほどの爆発を見せてほしい。
相方の井深は二塁手、遊撃手どちらも軽快に守る守備力の高さが売り。昨秋は打率.280とバッティングもあることを示した。長嶋、伊藤と共にセンターラインを盤石にするため変わらぬ活躍を見せる。
磯木 慶人(3・鎌倉学園)も守備では井深に負けていない。
二三遊と重要なポジションを堅実にこなすユーティリティ性はチームになくてはならない存在だ。
三遊には平井 幸汰(3・不動岡)も控えており熾烈な争いを誰が制すことになるのか今から楽しみ。
本職は外野ながら秋は三塁手として出場を続けた佐藤 亮太(2・上尾)は強豪・上尾高でクリーンアップを任されたバッティングが魅力。
捕手で名前をあげた平野も先述の通り今季は内野手登録。守備では良い動きをみせているだけに、今季は初安打を狙うシーズンに。
橋本 匡弘(3・川越東)はバッティングを買われ代打で多くの出場を重ねた。
新人戦では一塁手で出場しており、薄井の抜けたポジションを埋める可能性も十分。
飯島 梢太(4・春日部共栄)、坂入 駿太朗(3・春日部共栄)も同じく代打からスタメンの座を狙う。
投手の笹沼はチームトップクラスの強打者だけに登板の無い日はまた打席に立つ機会もあるかも。

外野手

宮崎 健人、茶本 光太郎、河西 亮吾と主力がごっそり卒業。
まず名前の上がる二刀流・菊地は1年春からレギュラーを務めると昨年は春打率.278、秋.353とチームでは頭ひとつ抜けた成績を残した。
コンタクト能力は間違いなく、菊地の登板時はDH無しで良さそうだ。
次に名前の上がる佐藤は先述の通りセンスの光るバッティングが魅力。
高校時代から守る外野であれば打撃に集中でき、大爆発する可能性も。
佐野 大和(2・國學院久我山)は甲子園でもプレーする等大舞台での経験値が高い。
俊足を活かした広い守備範囲と反応速度はセンターを任せたくなること間違い無し。 
小久保 寛太(4・袋井)、吉田 悠人(4・安房)の最上級生コンビは実績十分。
小久保のミート力や吉田の自己犠牲精神はチームに欠かせないだけにラストイヤーも変わらぬプレーを見せてほしい。
網谷 優希(4・北海)は代打も代走もこなせるが便利屋で終わるつもりは毛頭無い。

すん的注目選手

投手:木下 祥優(2・足立学園)
140キロ台のストレートを武器に初登板を目指す快速投手。
高校、大学と怪我に苦しみ、なかなか実践に繋げられないもどかしい状態が続くが、マウンドにあがれば絶大なインパクトを残すこと間違いなし。

野手:井深 大地(3年・横浜栄)
昨季、バッティングが成長し、どの打順でも任せられるように。
積極的で軽快な守備は魅力だが、その分出てしまう失策をいかに減らすか。
打撃でも三振をどこまで減らせるか次第で活躍がさらに見れそう。

Pick up freshman

坂田 悠綺(1年・聖望学園)
埼玉の強豪・聖望学園で背番号9を付けた期待の外野手。
エンドランを決める等ここぞの場面で決められる強さを首都の好投手を相手に遺憾なく発揮して欲しい。

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