登場人物

常に何者かでありたいと、何者かであるべきだというしがらみに拘束されている。
そんな価値観が常識であるように感じる。
何でもない自分には価値がないような。そういう思考を押し付けられているような。
テレビもネットも、世の中には何者かが溢れている。特別感のある、主人公感のある、誰かがいる。
何故か分からないけど、僕の主観の世界のはずなのに、自分は誰かの世界のモブでしかない気がする。
それでも、僕の人生が終わった時、振り返れば、誰かのワンシーンに映っていたい。必要不可欠じゃなくてもいいから、いなくてもいいけどいるだけマシな程度でいいから、登場人物でありたい。
                 #254

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