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番外編 新人座談会 後半分

こんにちは!
社会福祉法人サンシャイン企画室の藤田です。

この初夏に行われました新人座談会、いよいよ佳境を迎える後半戦をどうぞ!

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目標は?

藤田 そうですね。山本さんじゃないけど、わたしも思うに「やりがい」っていうのは実際にやっていく中でできるものなのかなあと思います。

ところで次に「目標」についてうかがいたいと思います。

藤田 森藤さん、どうでしょう?目標ってありますでしょうか?

森藤 そうですね。最終的な目標って言ったら、藤田さんみたいに、僕が行ったら利用者さんが笑顔になってくれるようになりたいです。

藤田 うひゃああ。すごいですね(笑)。そんな感じになりたいですか?すごい目標ですね。そうなれりゃあ最強ですね(笑)。

木村さんはどうですか?

木村 わたしもここに勤めるまでは、もっと利用者さんに、木村さんでなきゃいやだ、って言ってくれるような介護士になりたかったんですけど、就職するちょっと前ぐらいから、わたしがということじゃなくて、ここの施設は木村さんでなくても誰であってもいい対応をしてくれるから、この施設は誰が来てくれてもいいよねって言われるような施設にしたいなあと考え始めてて、だから早く上に立てるようになりたいですね。

藤田 ほほほほう。

山本 すごいね、みんな。

藤田 いいね。

木村 一番大きな夢は、施設を建てたいんですよ。

山本 すごい。入れてもらったら?その頃。

藤田 ホントだね(笑)。施設っていうのはどんな施設を建てたいんですか?

木村 ホントに大きなのは、こんな(サンシャインのような)大きな施設を作りたいんですけど、経営だったり金銭面だったりってことが重なってくるので、ちょっと小っちゃめなグループホームなんか作って、そこに自分の理念なんか掲げてやっていきたいです。

藤田 素晴らしいですね。起業したいっていうお気持ちがあるんですね。石原さんはどうですか?何か目標はありますか?

石原 自分は、今4Fで勤務させてもらっているんですけど、将来はユニットリーダーになるつもるで頑張ったらどうかって、先輩に言われて、今は無理だと思うけど、介護面もちゃんとできるようになって、周りにも認められるようになったら、ユニットリーダーになりたいなって思っています。

藤田 着実な目標ですね。

今おうかがいしただけでも3人それぞれの個性が見えるように思います。森藤さんは個人で勝負したいって感じで、木村さんはみんな含めて組織としてやっていきたい、石原さんはそうした組織の中で幹部としてやっていきたい、ということで。みなさん素晴らしいですね。

ここサンシャインの面白いところは、理事長にしろ常務理事にしろ、新しいことをやるのに積極的に支援してくれるところだと思います。いいじゃないですか、やればいいじゃないですかって感じで。

中では森藤さんの目標が一番難しいかもしれませんね(笑)。木村さんの場合は、わたし起業したいです、ってことを日頃から発信していると、きっと理事長から声がかかると思います。石原さんもそうですね。したいと思っていることをしっかり周りに示しておく。それがチャンスというか、人間関係を呼び込む秘訣かなあと思います。でもそれって結局回り回って森藤さんのように個人の魅力を磨いておくことが重要ってことになるのかもしれません(笑)。

ところで山本さんの目標はなんですか?

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山本 えー。

藤田 あるんですか?

山本 目標は、今まではあったんだけど、今はないかもしれない(笑)。

いつも話してるんだけど、わたしが入社したときは利用者さんが少なくて、利用者さんより職員の方が多かったぐらい。そんなときに相談員やってみないかと言われて、ちょっとなんかこのデイは、って思って(笑)。空気もグレーで(笑)。

ちょっとどうにかしたい。まずは利用者さんを増やそうとか、職員さんのいいところを伸ばすようなサービスをしようとか考えて。

それが定員30人に定着するまで、7年くらいかかったかな。

定員が増えたら今度はそれをキープしようってなって。今はそれもクリアできて。じゃあどうしようって感じ?(笑)。

現場も散々やってきたし、経営的なところにも携わらせていただいたし。今後なにしようかなって感じです。

藤田 雌伏の時と言いますか、そのときちゃんと力を蓄えておけばその後大きくジャンプできるかなあと思いますけど。

介護保険と言いますけど、わたしに言わせると、それを利用してみんなで楽しく生きていこうっていう、そういうことに尽きるかなと思います。もっとも、じゃあ何が楽しいの?っていう話になりますが(笑)。

山本 そのとおりです。

藤田 わたしは自分が楽しくなるように毎日やっていってます。目標はあることはあるけど、みなさんの前で言うようなことじゃないかな(笑)。

山本 なにそれ?(笑)もったいぶるね(笑)。

ツラかった経験

藤田 ええ、では次はツラかった経験ということですが、これはあります?サンシャインに入ってからツラかったことってあります?

森藤 そうですね。わたしが入ってその日元気だった利用者様が、次の日に来ると亡くなっていたことです。

藤田 え?そういうことがあったんですか?

森藤 ありました。その日そのユニット入って、僕がいたときはすごい元気だったんですけど、僕が帰って数時間後に救急搬送されて、そのまま亡くなられたそうです。

藤田 はあ。それは辛いですね。木村さんはどうですか?ツラかったことってありました?

木村 そうですね。会話のキャッチボールができないというか、その利用者様が言っておられることを自分が理解してあげられないことが辛いですね。理解できない自分が悔しいというか。 

藤田 はああ。そうですか。デイと違って特養は重度の方もおられるので、そういう方もおられるので、そういう気持ちになるのかもしれませんね。石原さんはどうでしょう?

石原 自分は介助で、拘縮とかがある方のトイレ移動の時に他の職員さんは慣れておられるので一人で介助されるんですが、今の自分では一人では対応できなくて。そういうことがあると、自分は介護に向いているのかなあと思って心が折れそうになることがあります。

藤田 そうですか。石原さん強そうですけどね(笑)。山本さんはありますか?ツラかったこと。

山本 これ、わたしも答えるんですか?(笑)

藤田 一杯あり過ぎますかね。

山本 そうですね。

藤田 わたしなんかは、ここ入って3年ぐらいは毎日毎日ツラかったですね。ほら、こういうタイプだから否定されるんですね。人格的にね(笑)。

なに一人で楽しんでるの!って感じ?

山本 なんていうんだろう、業務で決まってる仕事ってるじゃないですか?何時までにトイレ誘導行かにゃいけん、とか、この間はここにおらにゃあいけん、とかね。

そういうのが全然守れない人だったから(笑)。通用しないタイプの人だから(笑)。

藤田 わたしとしてはね、ボクラ弁当箱を作ってるんじゃないんだから、何時までにこうせにゃあいけんとか、そういう考えは無くそうよっていう。そんなことよりも目の前にいる利用者様が必要としていることがらあったら、それにたっぷり時間をかけて、それが終わったら次のことをやればいい、って思ってて。

それを傍から見るとサボってるように見えたのかなあ。

終礼のとき「~という行為をされている職員がいましたが、それは良くないと思います」って、もう毎日毎日言われて(笑)。それ、わたしのことだよね?って内心叫んでて。

3年ぐらいツラかったなあ。毎日毎日だから。でもわたしはわたしが思うようにしか動けないんですよね。どういうわけか(笑)。

でも3年ぐらい経つと、諦められたというか(笑)。

山本 なんて言うんだろう、藤田さんのことを知らなかったというか。一見ね、変な人だから(笑)。なんていうんだろう、なにこの人、言うことも聞かんし、いやじゃわこの人、って思ってたけど(笑)。

藤田 思ってたの(笑)?

山本 思うこともあったんだけど、でもわたしにはないものをもってるんよ。たくさんね。

思ってることを全部言うわけじゃないから、なんであんなすっごい忙しい時に利用者さんと一緒に洗い物なんかして、楽しそうに、って言って後で聞くと、みんな忙しくてバタバタして、利用者さんには関係ないのに、利用者さんをほったらかしにして、やれトイレ誘導じゃ、とかやっていて。それじゃいけんけえ、利用者さんと一緒に歌を歌ったりして、ほったらかしになった利用者さんをを和ませるっていうか。藤田さんなりのアプローチの仕方をしてたんだということが少しずつ分かってきて、それに気づくまでに時間がかかっていうのもあったのね。

ひとつひとつに意味があって、そういうことが分かってくると、少しずつ信頼していったというか、ある程度自由にしてもらってもいいかなあと思い始めたんですね。

藤田 そういう意味では、自分、なんでわかってくれんのじゃろう、と思いながら、過ごしてて、今日こそは辞めると言おうっと思って来所したら、当の相手が今日で退職されます、なんてことがあったりして、あれれ?って感じで肩透かしを食ったこともあって(笑)。

そういう人間関係っていうか。それが一番ツラかったと思います。

最後になりますが、メッセージ。今から介護職を目指している人になにか言いたいことはありますか?っていうことですが、なにかありますでしょうか?

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メッセージ

森藤 なんだろう。あんまりオススメはしないですね。なんか中途半端な考えでやれる職業じゃあないような気がしますね。

やっぱり高齢者の最期をみる職業じゃないですか?だから好きならいいけど、給料が安定してそうだからとか、なんだか楽しそうだから、とか。そんな考えの方にはオススメしませんね。

藤田 わたしらダメじゃないか(笑)。

山本 そうそうそう(笑)。

森藤 高齢者が好きだから選んだ職業なんで、わたしは大丈夫ですけど。

藤田 高齢者のどんなところが好きなんです?

森藤 なんでしょう。気づいた時には好きだったんで。高齢者のことが。そういう生まれ持った生活環境があったのだと思います。

藤田 とにかく、ちゃんとした心構えがないならやめとけ、と。すごいですね。木村さんはどうですか?

木村 介護は格好いい仕事だと思います。

山本・藤田 ほおおう。

木村 人の最期に立ち会えるじゃないですか?そんな仕事なかなかないし。それに介護の仕事ってあまりイメージ良くないじゃないですか。3Kとか言われて。でもその分すごいやりがいがあって、すごく格好いい仕事だと思います。

山本・藤田 素晴らしいねえ。木村さん特集組もうかなあ(笑)。木村心音の世界って(笑)。

藤田 石原さんはどうでしょう?

石原 まずは職場の雰囲気を感じてから働いた方がいいよって伝えたいと思います。

実習で良いと思っても、いざ職場に入って働いてみたら雰囲気が悪くて、自分が思ってたものと違うって感じてすぐに辞めてしまったら、たぶん周りから遅れてしまうので、それだったら何回か現場に行って、先輩に話を聞いたりして職場の雰囲気を知ってから入った方がいいと思います。

藤田 それもいいですねえ。介護の世界に入るのはいいけど、どこで働くべきかそれが問題だってことですね。実効的なアドバイスですね。

山本さんはなにかありますか?

山本 ないですね(笑)。

でもね、10年後も同じ仕事してるのかなって、考えたりしない?

石原 します。

山本 ねえ。自分らが30歳とかになったときに、まだ介護を続けているのだろうかって。

介護の現場はなかなか変化がないというか。そんな中でモチベーションをキープしていくのって、結構大変だなあって思う。自分がそうでしたから。いつまで介護やってるんだろう?って。

藤田 そうですね。同じことを10年もやってたら飽きちゃうこともあるでしょうから。介護の仕事だとその先があんまり想像できないっていうか。

山本 でも、いろいろ経験してほしいと思う。同じ介護って言っても、特養とデイサービスではまったく違うし。いろいろやってみると、視野が広がると思う。(特養だけじゃなく)いつかは(訪問介護とかデイサービスとかケアマネジャーとか)在宅もやってみてほしいと思う。

藤田 そうですね。現場っていうと利用者さんしかわからないけど、実は利用者さんの周りにはその利用者さんを囲む環境があって、その環境に働きかけることで利用者さんも良い方へ変わっていくっていうことがありますものね。その利用者さんのために、その環境から働きかけていくっていう視野もどうしても必要になりますよね。

そんなことを考えると、介護の仕事って、掘れば掘るだけ深みがある仕事っていうか、いろんな職種によってそのポジションポジションで見える風景が違うっていうことがあって。全体を見た中で、木村さんじゃないけど(笑)、こんな施設を作ってこんな介護をしたいと考えられるといいなと思います。

それこそ介護から社会が見える(笑)、世界が見える、哲学が語れる、そんな風にも思ってます。

でもみなさんわたしたちと違って、すごい意識が高いですね。

山本 ほんと。すいませんって感じ(笑)。

藤田 この3人はすごいなあ。ありがとうございました。今は入られたばかりだけど、また1年後にこんな座談会を開ければなあって思います。

山本 どうする?エラい人になっとっちゃったら(笑)?

藤田 そうそう(笑)。そうなるかもしれないし。

山本 いろいろ視野を広げてほしいと思います。

藤田 そうですね。サンシャインは特養だけじゃなくて、デイサービスも居宅もありますんで。木村さんなんかは、経営に参画したいです、みたいなこともあるかもしれませんね(笑)。やろうと思えばやらせてもらえる組織ですから。

ではこれで座談会を終わりたいと思います。

全員  ありがとうございました。

収録日:2021年6月22日(火)
収録場所:社会福祉法人サンシャイン、交流スペース

ということで、フレッシュでフレッシュでフレッシュな新人3人と、気持ちだけが若作りな2人とでお送りしました今回の座談会も、あっという間に終わってしまいました。

振り返ればお3人の愛おしさだけが余韻として残るような、そんなみずみずしい時間だったと思います。

忙しいところご参加いただいた、森藤穂高さん、木村心音さん、石原直弥さん、本当にありがとうございました。

次の機会もぜひよろしくお願いします。

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