ケアートミュージアム no.12
こんにちは!
社会福祉法人サンシャイン企画室の藤田です。
引き続きまいります!ご存知「ケアートミュージアム」連載第12回です。
早速いきましょう!
これはデイサービスのご利用者KT様の作品です。タイトルは「宴(うたげ)」。
<妄想解説>
これまた素晴らしい作品です。
描かれているのは、題名に「宴(うたげ)」とありますように、大昔、日本が縄文時代と呼ばれていた頃のことではないでしょうか。
当時の日本人(?)は、農耕はまだ始まっておらず、狩猟採集によって生活の糧を得ていたにもかかわらず、定住生活を営んでいたという、世界にも(北アメリカ先住民の一部を除いて)類を見ない、特異な暮らし方をしていたそうです。(Wikipediaより)
そんな日常の中でおそらくは火を起こして肉を焼いたり芋を炊いたり、していたのかどうかはわかりませんが、ともかく起こした火のまわりに人が集まって、現在で言うところの「宴(うたげ)」のようなものを開いていたのではないでしょうか。それもほぼ毎晩。
絵の中央に黒で描かれているのが立ち上がって踊っている人で、黄色で描かれた火というより炎の手前と向こうと、それに画面左にはみ出してしまっている、少なくとも三人の縄文人が描かれています。
これら踊る人の中央の二人は、まるで二人合わせて一つの象形文字であるかのように簡潔に表現されています。
中の炎は人の身丈と同じか、それを上回るほどの勢いがあります。背景の夜景は、赤く、あるいは緑色に描かれ、でも炎の明るさでどこにも闇は見いだせません。
驚くべきは絵の中央右と中央左上などに細かく黒く火の粉が描かれているところです。
どういう手法でこれらくっきりとした火の粉を描かれたのかは想像するしかないのですが、想像することができません。
ということなので、もしわたしがこの絵に題名をつけるなら、ずばり「踊る象形」はどうでしょうか?
タイトル背景画:サンシャインスタッフのご子息作
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