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ケアートミュージアム no.3

こんにちは!
社会福祉法人サンシャイン企画室の藤田です。

引き続きまいります!ご存知「ケアートミュージアム」連載第3回です。

早速いきましょう!

「陽炎」 2021年10月5日製作、横20.0cm、縦20.1cm、ダンボールにアクリル絵の具

これはデイサービスのご利用者AK様のオリジナル作品です。
タイトルは「陽炎」。

<妄想解説>
タイトルの「陽炎」はなんだかわかる気がします。全体的に絵柄がゆらゆらと揺れています。

調べてみると「陽炎」というのは大気に密度の違いがあるとき光が屈折するので、景色がもやもやとゆらめいて見える現象とのことです。

大きくはシュリーレン(ドイツ語で「むら」の意)現象と言うらしいです。大気がゆらめくと「陽炎」となります。わたしなんかがよく目にするのは、透明なグラスに水とお酒をゆっくり注ぎ混ぜるときなんか。調べによりますと、水の屈折率が1.33、アルコール(40度)の屈折率は1.36とのことで、そのくらいの差でもゆらめくんですね。

考えてみるとこれって人間関係にも適用できそうです。その場の雰囲気というか、そこにいる人々の思いの温度差というか、そういうものがあるとそこにいるだけで他者との関係性の中で自分の存在がゆらめいているように感じる

わたしなんかになるとよく「浮いてる」なんて言われます。空気読まないし。ゆらめきの上澄みの方でプカプカしてる感じです。これを「フローティングマン」とか言って逆に売り出してたりします。

戻りまして。
タイトルには「陽炎」とありますが、この絵をよく見ますと、陽炎のような儚さ、危うさも確かにあるんですが、もっと元気な感じ、カーニバルな感じもあることに気がつきます。後は野となれ山となれ的な。そしてこの絵の特徴のひとつでもあります、ピンクやイエローの点々の数々。なんだかメラメラと燃え立っているようなイメージです。

そうとなりますと、絵の中央黒っぽいところがありますが、これ、人が膝を折って手を合わせ、左の細長いものになにかお願いをしているようにも見えます。それでその願いを聞いて左の細長い何かはのけぞっているような。ひょっとするとこれ、「恋の告白」の場面かも?

ということなので、もしわたしがこの絵に題名をつけるなら、ずばり「ソレキケン・サンバ」はどうでしょうか?(ちょいダサー)


タイトル背景画:サンシャインスタッフのご子息作


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