ケアートミュージアム no.7
こんにちは!
社会福祉法人サンシャイン企画室の藤田です。
引き続きまいります!ご存知「ケアートミュージアム」連載第7回です。
早速いきましょう!
これはデイサービスのご利用者OM様の作品です。タイトルは「無題」。
<妄想解説>
これはおそらくどこかののんびりした高原か畑かそんな場所を描いておられるのかなあと思います。山や野を背景に何本もの樹木が単純な線で描かれています。山の上には空があり、その空にはたなびくような雲があります。
ちょっと見ると幾何学模様のような案配で描かれていますが、この単純化、デフォルメが素晴らしい。見る者の心をウキウキさせますね。
この絵からはどういうわけかあのヒッチコック監督の名作『ハリーの災難』(1955)を連想してしまいます。それはきっとこの映画が紅葉の美しい田舎を舞台としているからでしょう。
この映画はヒッチコックには珍しいほのぼのしたコメディタッチの作品で、『アパートの鍵貸します』(1960)で有名なシャーリー・マクレーン(1934-)のデビュー作とのことです。また、画家という設定なのか絵を描いている登場人物(ジョン・フォーサイス)がいて、彼はここで起こる騒動の案内役として活躍することになります。そう言えば長いことヒッチコック見てないです。
そうそう。シャーリー・マクレーンと言えば最初にこの人のことを知ったのはビートルズの歌からでした。あれ、なんていう歌だったかなあ?ちょっと思い出せませんけど、ビートルズに歌われているので、きっと有名な人なんだろうなあと思っていました。だからこの映画を見て、あ、これがあのシャーリー・マクレーンか!と軽く感動したことを覚えています。
おっと。ついつい話が逸れちゃう、わたしの悪い癖。絵に戻りましょう。
この絵、実は素材のダンボールの地の色が結構そのまま見えていて、塗りが浅いとも思えるのですが、全体の色調からするとそうでもなく、これがまたいい感じなんですね。また、空の雲だけじゃなく、野原のところどころに原色っぽく白が使われていて、これが全体にリズムを与えています。だから見ていてどこか楽しくなっちゃうんでしょうね。
ということなので、もしわたしがこの絵に題名をつけるなら、ずばり「ハリーの森」はどうでしょうか?
タイトル背景画:サンシャインスタッフのご子息作
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