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フロリダ自閉症児の医療保険

熱性けいれん、慢性便秘、嘔吐、自閉症による発達遅延、各種セラピーなど、移住前の一番の心配事は娘の医療費や医療保険のことでした。
ありがたいことに、今では家庭内で一番手厚いサポートを受けています。
引き続き、アメリカの医療制度は複雑なことが多く、大変な事もありますが日本にはないサポートもあるので、いろいろ調べたりソーシャルワーカーに相談したりすることが重要だと感じました。

以下、うちの場合ですが、現在利用している医療保険にたどり着いた流れとよく利用しているベネフィットについてお話します。

2021年5月:
娘と私が渡米する2週間程前に、事前に引越していた夫が以下のウェブサイトより保険を申請。
https://www.floridakidcare.org/

2021年5月下旬:
申し込みが完了したものの、システム上の収入情報等の記載事項に誤りがあり修正後、指定の月額料金の支払いが完了。(月額費用は家庭の収入により決定される。)6月から保険が適用されるとのこと。

2021年6月中旬:
保険証やパンフレット等受領。当時、Frorida Kidcareに加入した場合、まず自動的に保険会社が割り当てられるものの、オンラインで変更が可能だった。確か、3社から選べたはず。
キンダー入園や各種セラピーを受ける為、小児科を探す。

2021年6月下旬:
小児科にてメディカルチェックとセラピー受診の相談。当時加入の保険会社Aは、クリニック受診の際、毎回$5のCo-payが発生。クリニックのソーシャルワーカーと必要なセラピー(スピーチ、フィジカル、オキュペーショナル、ABA)のコーディネートを手伝ってもらう。

2021年7月:
保険会社Aのカバーがあまり良くないと思い、保険会社Bに乗り換える。
しかし、小児科に紹介してもらったセラピークリニックは保険会社Bは受け付けていないことがわかり、別のセラピークリニックを紹介してもらう。

2021年8月:
スピーチ、フィジカルセラピー開始。保険会社Bもセラピー受診毎に$5のCo-payが発生。その他は保険でカバーされる。
小児科のソーシャルワーカーから連絡があり、保険会社BはABAセラピーをカバーしていないと言われる。
当時、Florida Kidcare経由で、Children's Medical Services(CMS)より連絡があり、娘がこちらの保険の対象者であると言われる。CMSは特別支援が必要な0~18歳の子供の医療費を負担している。

2021年9月:
CMSの担当者より電話でヒアリングが数回行われ、保険利用開始に向けて準備。通院していたセラピーにも保険変更がある旨を通知。
小児科のソーシャルワーカーからは、どうやってそんなに早くCMSに入れたのか聞かれたのですが、私としては当初からCMSのプランに入りたかったので3か月もかかったというのが感想ですが、USではスムーズに進んだケースかもしれません。

2021年10月:
CMSの医療保険利用開始。(厳密に言うと、運営はパートナー保険会社が行なっている。)

現在の医療保険CMSの良いところは、担当のソーシャルワーカーがついて、毎月何か困りごとがないか連絡をくれるのが非常にありがたいです。途中、何度か担当のソーシャルワーカーが変更になったり、連絡がつかない時もありましたが、現状何とかなっています。むしろ、担当が変わる度に、より良い情報や新しい情報をもらえたりしたので、悪いことばかりではなかったです。また、セラピーやクリニック受診の際のCo-payがありません。セラピーへ週何回も通う日々だったので、少額でもCo-Payの負担がなくなったのは助かります。

さらに、これは最近知ったことですが、オムツもドクターの処方があれば支給してもらうことが可能でした。娘の場合、慢性の便秘で薬を服用しており、ドクターにはトイトレは後回しにしなさいと言われているため、オムツが必須だとソーシャルワーカーに話したら、保険会社がオムツ代もカバーできるとのことでした。
ソーシャルワーカーに教えてもらった手順は、以下です。
1.保険会社がカバーしているメディカルサプライ会社のリストをソーシャルワーカーに送ってもらう。
2. そのリストの中から、娘が使用しているメーカーやサイズの取り扱いがある会社を選ぶ。
3. かかりつけの小児科に連絡して、オムツの処方箋を選択したメディカルサプライ会社宛てに送ってもらう。
4. メディカルサプライ会社より、処方箋を受領した旨の連絡があり、毎月オムツが郵送で支給される。

その他にもよく利用しているのが、保険のベネフィットの一つで、毎月$25分のOTC用品(ドラッグストアで売っているような薬や衛生用品などのアイテム)をもらうことができます。以前まではオンラインでオーダーし、郵送で受け取る方法だったのですが、2023年1月からCVSの店舗で取り扱うOTC用品を受け取ることができるようになりました。

CVSにてOTC用品のベネフィットでカバーされたもの

他にも、スイミングレッスンの一部負担等のベネフィットがあります。保険会社から送られてくるパンフレットやウェブサイトに利用できるベネフィットが記載されていますので、よく確認することをお勧めします。
CMSではないですが、前に利用していた保険会社でBarnes&Nobleのギフトカードをベネフィットの一つとして提供してくれたり、知育おもちゃをいただいたりしました。

FL移住前、一番の心配であった娘の医療保険は、現在このような状況です。
お住いのエリアやご家庭の状況によって選べる保険も違うと思いますので、詳しくはかかりつけクリニックのソーシャルワーカーや学校のナース等に相談してみてください。
ご参考になればと思います。

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