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千駄木の洋館 島薗家住宅

登録有形文化財の千駄木にある島薗家住宅
以前、旧安田楠雄邸を訪れた時に見かけた洋館は門も閉じ、人が住んでいる気配はなく、検索してみると昭和の初めに建てられた島薗家住宅
ということだった
「中を見てみたいなあ」と思っていたところSNSでGWの土曜日に1日だけ公開するとのこと
例年GWは家にいるので、これ幸いと見学に行ってきた
JR西日暮里駅から急な狸坂を登るとお屋敷街の高台に出る
いつの時代も住宅の高低差は収入の高低差とリンクする
それはさておき、目的の島薗家住宅は静かな住宅街の中で、これまた静かに行列している人々の後にそっと並んで順番待ち

陽射しも強い中、並んでみると思ったよりも早く進んで、庭なんか眺めてる間はないくらいだった
ちなみに入館料は400円

1階の庇廻りのレリーフも素敵だし、玄関横の窓も通風なのか採光なのかわからないけれど印象的

玄関脇に壁面すべてが書棚になっている書斎兼応接間
洋館に主の書斎はつきものだけれど、この書斎はなんというか本当に書斎として活用されていたんだろうなという雰囲気の書斎で、本好きの人だったら理想的なレイアウトなのではと思う

書斎脇の居間へと続くサンルームは庭に面して明るく心地よさそう

年代物のピアノと大きな収納式の使いやすそうな食器棚
見学の人が沢山なので、食器棚の全貌写真は撮れなかったけれど、各部屋にいる係の方々が、写真を撮ろうと構えると、さっと身を隠してくださるので非常に助かった
建物によっては説明しながら一番いい場所からどかないガイドの方がいたりすると困ってしまうけれど、今回は違って本当に良かった

1階廊下にある謎スペース
台所の前にあるので、もしかして料理とか食堂に送るものかな
説明を聞けば良かった

2階に上がる階段も窓があってとても明るい

階段を上がった2階にある和室は洋間とつながっているけれど、一段上がっているせいか、特別感がある部屋

2階の洋間にあるステンドグラスは、この島薗家住宅で一番有名なところかもしれない
私も一度見てみたいと思って念願かなって嬉しかった
時代的に戦意高揚といった風な絵柄になっている

今回訪れて、和館部分は2022年に取り壊されたのを知り、見てみたかったと残念しきり
古い建物はどこもそうだけれど、時間との闘いだなとつくづく思う
島薗家住宅もタイミングよく見学できて本当に良かった